【パリ五輪】キプチョゲがパリを「最後の五輪」に 初の途中棄権で3連覇逃し「最悪のマラソンだったが、それが人生」

AI要約

エリウド・キプチョゲは、パリ五輪を最後に引退することを決めたが、3連覇を逃し途中棄権した。

キプチョゲはマラソン界で数々の記録更新を果たし、五輪での成績も輝かしい。

パリ五輪での途中棄権について、キプチョゲは人生を語った。

【パリ五輪】キプチョゲがパリを「最後の五輪」に 初の途中棄権で3連覇逃し「最悪のマラソンだったが、それが人生」

男子マラソン前世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が、パリを最後の五輪にすると決めたことを、国際オリンピック委員会(IOC)のニュースサイトで報じた。

3連覇を懸けて臨んだ8月10日(現地時間)のレースでは、19kmあたりから左脇腹を押さえる仕草が見られ、その後に後退。30kmを過ぎて自身のマラソンキャリアで初の途中棄権を決断した。

これまで、マラソンでは2013年4月の初挑戦からパリ五輪前までに19戦して16勝を誇り、世界記録も2度更新(2時間1分39秒・18年、2時間1分09秒・22年)。また、非公認レースでは人類初の2時間切りとなる1時間59分40秒2をマークと、まさに“マラソンの神様”として君臨してきた。

五輪には04年アテネ大会から出場し、アテネは5000mで銅、08年北京は5000mで銀メダルを獲得。12年ロンドンで出場を逃してからはマラソンへと距離を延ばし、16年リオで初の五輪金メダルを獲得すると、21年東京とマラソンで同種目史上2人目の連覇を達成した。

39歳で迎えたパリ五輪では史上初の3連覇に挑んだが、達成できず。レース後は「「今日は大変な1日だった。長い間トレーニングしても、ある日、そんなことが起きるかもしれない。ボクシングと同じで、5ヵ月間トレーニングを行っても、2秒でノックアウトされることがある。これは私にとって最悪のマラソンだ。途中棄権はこれまで一度もなかった。でも、それが人生だ」と語っていた。