「ほんと馬鹿げているわ!」セーヌ川を泳いだベルギー女子選手の“珍対策”「ヤクルトを飲んだ」話題に【パリ五輪事件簿】

AI要約

パリ五輪のトライアスロンで、セーヌ川の水質問題が取り沙汰される中、選手たちから不満の声が上がった。

ベルギー女子代表の選手がセーヌ川の水を飲んで具合が悪くなる可能性があると告白し、大会の運営に疑問を投げかけた。

競技が続行された理由や選手たちの不安、セーヌ川水質の影響などが話題を呼んだ。

「ほんと馬鹿げているわ!」セーヌ川を泳いだベルギー女子選手の“珍対策”「ヤクルトを飲んだ」話題に【パリ五輪事件簿】

 さまざまな話題を振りまいたパリ五輪が閉幕した。セーヌ川の水質問題が取り沙汰されていた中、7月31日に開催された男女トライアスロンでは、選手たちから不満の声が噴出した。

 ベルギー女子代表のヨリアン・フェルメイレンは24位でフィニッシュし、母国のテレビ局『VTM』の取材に応じた際に「大量の水を飲んだ。具合が悪くなるかどうかは明日分かるでしょうね。もちろん、コカ・コーラやスプライトのような味はしなかったわ」と告白している。

 不安視されたセーヌ川については「橋の下を泳ぎながら、良くない匂いを嗅いだし、あまり考えたり感じたりするべきではないものも見た。セーヌ川は100年以上も汚れていたわけでしょ? アスリートの安全が最優先されていたとはとうてい思えない。ほんと馬鹿げているわ!」と語り、過酷なレースだったことをうかがわせた。

 さらに「前日に雨が降っていたのに川が綺麗になるわけがない。でも、競技が開催されなかったら組織委員会にとっても、パリにとっても、フランスにとっても不名誉なことだから。だからこそキャンセルできなかっただけの話」と続けている。

 そんなフェルメイレンはレース前にある“対策”を行っていたことを明かし、話題になった。

「病気になるアスリートが出ないことを願うばかりよ。私はプロバイオティクスとしてヤクルトを飲んだ。それ以外は何もしていない。水を飲まないように注意していたけど完全に失敗。(バイクで)転倒しないように心がけていたのに転倒したのと同じで、失敗してしまったわ」

 トライアスロンは連日続いた雨の影響によって、スイム会場となるセーヌ川の水質が悪化。28、29日のスイムの公式練習が中止になり、30日に行われる予定だった男子の競技も延期となっていた。

 水質問題が原因かははっきりしないものの、後日、セーヌ川を泳いだ別のベルギー女子選手が体調不良を訴えて入院した。その選手は回復し、帰国したと自身のインスタグラムで報告している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]