青森山田×長野日大 両監督に聞く 相手の印象、試合のポイントは

AI要約

青森山田と長野日大の監督による夏の甲子園初戦のインタビュー。お互いの印象や警戒する選手、カギを握る選手、試合展開について語る。

青森山田は攻守にまとまりがあり、長野日大は投打ともにバランスの取れた強豪として警戒。注目の選手や試合展開について解説。

兜森監督は先制点を取ってリードを守り切ることが理想とし、松橋監督は序盤に得点し守りを固めることを目指す。両校の意気込みも明かされる。

青森山田×長野日大 両監督に聞く 相手の印象、試合のポイントは

 夏の甲子園で、青森山田は13日の第1試合で初戦を迎える。相手は長野日大。おたがいの印象や試合のポイントについて、青森山田の兜森崇朗(たかあき)監督(45)と、長野日大の松橋将之(まさゆき)監督(43)に聞いた。

 ――相手の印象は。

 兜森 攻守にまとまりのあるチーム。打線は1番から9番まで、ミートするのがうまい選手がそろい、盗塁や犠打を絡めて積極的な野球する。守備はエースの山田羽琉(はる)投手を中心に、いいリズムで守っている。

 松橋 選抜ベスト8で、夏の甲子園は12回出場という実績のあるチーム。投手を中心に、投打ともにバランスがとれている強豪という印象です。

 ――警戒する選手は。

 兜森 打線でも軸になっている4番の山田投手。その前に走者をためないようにしないといけない。そして、9番の堀内恒希(こうき)捕手。出塁を許すとバッテリーに勢いがつくので、注意したい。

 松橋 エースの関浩一郎投手は非常に強い球を投げるので、打者がしっかりコンタクトできるかが大切になる。攻撃では長打力のある選手がそろうが、特に4番の原田純希(あつき)選手は今大会注目のスラッガーなので、その打席でチャンスを与えないようにしたい。

 ――カギを握る選手は。

 兜森 橋場公祐(こうすけ)主将ですね。守りの要の捕手を務めている。この暑さで複数の投手の登板が予想されるので、持ち前のリーダーシップを発揮できるかが重要になる。

 松橋 山田投手が、強力打線を相手にどれだけ考えて投げることができるかだろう。球威がある投手ではないので、しっかりとコースに投げることができるかが、ポイントになる。

 ――思い描く試合展開は。

 兜森 先制点を取って、そのリードを守り切るのが理想。できれば、3失点以内の勝負に持っていければいい。ただ、相手は機動力や小技など、総合的に攻撃がうまい。打線のつながりを止められるかどうかが、大事になる。

 松橋 三回までに得点できれば、勢いがついてくるのではないか。守りでは序盤に失点しないこと。打たれることはあると思うが、四死球を出さないように気をつけたい。

 ――意気込みを聞かせてください。

 兜森 青森大会では、ともに選抜に出場した八戸学院光星や、好投手を擁した八戸工大一、春の県大会を制した弘前学院聖愛などに勝つことで、甲子園に出場することができた。彼らの存在があったので、うちの選手たちが向上心を持って練習に取り組み、成長につながった。敗れたチームの思いも背負い、一日でも長く甲子園に残ることができればと思います。

 松橋 15年ぶり2回目の出場だが、初出場のような感覚で大会にのぞんでいる。自分たちの野球を最後までしっかり続けたい。長野代表は2年連続で初戦を勝っていないので、長野県のみなさんが元気になるような試合ができればいいと思っています。(聞き手・渡部耕平)