ヤクルト・西舘昂汰 実を結ぶ基礎トレーニング/待たれる一軍デビュー

AI要約

西舘昂汰はドラ1右腕の逸材で、二軍での成績が順調に伸びている。

チームは最下位であり、投手陣の奮起が浮上の鍵となっている。

新戦力の台頭がチームの苦しい状況を打破する可能性があり、西舘昂汰の一軍デビューが期待されている。

ヤクルト・西舘昂汰 実を結ぶ基礎トレーニング/待たれる一軍デビュー

 ドラ1右腕の一軍デビューはなるか――。専大からドラフト1位で入団した西舘昂汰は現在、二軍で汗を流している。今年1月の新人合同自主トレーニング期間中に上半身のコンディション不良を発症。2月の春季キャンプ中もノースロー調整を強いられたが、順調に回復し、二軍でも実戦で経験を積んでいる。

 8月11日時点で、イースタン・リーグ4試合に登板し、1勝0敗、防御率1.29。直球はプロ入り時点で最速が152キロだったが、二軍戦では155キロを計測した。苦しかったリハビリ期間を経ての確かな成長に「トレーニングの成果が出ていると思います。基礎トレーニングをずっとやってきたので、それがよかったのかなと。体脂肪が減って、筋量が増えました」とうなずき、「出力が上がっているので、その分リカバリーも大変になってきている。投げた後の回復とかもちゃんといろいろ勉強していけたらいいなと思います」と体のケアに対しても目を向けた。

 チームは最下位に位置する。チーム防御率3.58は同最下位。投手陣の奮起が浮上へのキーポイントの一つとなっている。高津臣吾監督も「やっぱりピッチャーのことで頭いっぱいですね。ピッチャーがしっかりゲームメイクして、先発をしっかり固定して、投げきる。リリーフも固定していきたいなと」と本音を明かした。

 苦しい現状を打破するには新戦力の台頭が必要。背番号14が一軍のマウンドに立てば、チームの雰囲気も変わってくるはずだ。

写真=BBM