巨人・阿部監督「投手に迷惑、1軍では使えない」拙守で交代中山礼都に苦言 湯浅大と入れ替え

AI要約

中日は巨人相手に完封負けを喫した。勝ち方が理想的だった。指揮官は勝利にこだわっていた

中山の不調を指摘し、厳しい対応をとった指揮官。残り40試合に向けての姿勢を重要視

指揮官の執念の采配がもたらした1勝。優勝への道が注目される

巨人・阿部監督「投手に迷惑、1軍では使えない」拙守で交代中山礼都に苦言 湯浅大と入れ替え

◆JERA セ・リーグ 中日0―2巨人(10日・バンテリンドーム)

 理想的な勝ち方だった。7回をケラー、8回をバルドナード、最終回を大勢が締める完封リレー。勝利の方程式の3人がそろって1イニングを0封したのは、7月17日の阪神戦(東京D)以来、約3週間ぶりとなった。阿部慎之助監督(45)は「何とか今日はいい形で勝ちたかった。今のうちの一番いい勝ち方だったかなと思います」と振り返った。

 前日9日の同カードでは先発の又木が初回5失点でKO。今季ワーストタイの9失点で敗れ、「こういう試合になってしまって申し訳ないという気持ちが強い」とファンに謝罪していた。それだけに、この日は勝利にこだわっていた。

 だからこそ、攻守で精彩を欠いた中山には厳しい対応をとった。9連戦の5戦目を考慮して休養の坂本に代わり、地元・名古屋出身の22歳を「7番・三塁」で先発させた。だが2回無死二塁の好機では空振り三振。進塁打すら打てなかった。守備では、2回先頭の細川の三塁へのゴロをチャージをかけずに待って捕球し、内野安打に。4回の守備から泉口と交代させた指揮官は「しっかり守ってほしかったし、投手に迷惑かけるのでね。決して難しい打球処理じゃなかったと思うので。まだ1軍では使えないのかなと僕が判断して、すぐに代えました」と苦言を呈した。試合後に湯浅との入れ替えを決めた。

 残り40試合。優勝へ、これまで以上にワンプレーにこだわる姿勢が大事になる。指揮官の執念の采配がもたらした1勝だった。(井上 信太郎)