【ゴルフ】山下美夢有、3日目までなかったダブルボギーで後退…18番起死回生イーグルもならず4位

AI要約

五輪初出場の山下美夢有は、日本勢2大会連続の五輪メダル獲得を逃し、4位に終わった。

山下は最終18番でメダルの可能性を失い、最後は笑顔で同組と抱き合い、健闘をたたえた。

山下は一時首位に浮上するも、痛恨のダブルボギーを2度も出し、表彰台を逃した。しかし、最後まであきらめない姿勢を見せた。

【ゴルフ】山下美夢有、3日目までなかったダブルボギーで後退…18番起死回生イーグルもならず4位

<パリオリンピック(五輪):ゴルフ>◇10日◇女子最終ラウンド◇ゴルフナショナル(6374ヤード、パー72)

 五輪初出場の山下美夢有(23=加賀電子)は、日本勢2大会連続の五輪メダル獲得を逃した。首位と2打差の3位から出て5バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの73と1つ落として回り、通算6アンダー、282。10アンダーで金メダルのリディア・コ(ニュージーランド)、8アンダーで銀メダルのエスター・ヘンゼライト(ドイツ)、7アンダーで銅メダルの林希■(■は女ヘンに予)(中国)には及ばず、21年東京五輪で銀メダルの稲見萌寧に続く表彰台とはならず、4位に終わった。

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 起死回生を狙ったイーグルパットは、カップ右を通過した。最終18番パー5。山下は、決まれば3位浮上という10メートルのパットを外した瞬間、メダルの可能性が消滅し、視線を落とした。それでも返しのバーディーパットを決めて4位。最後は笑顔で同組と選手らと抱き合い、健闘をたたえた。

 序盤に一時は首位に浮上した。2番パー3で、ティーショットを3メートル余りにつけてバーディー先行。1つ後ろの最終組で回るコら首位2人が、そろって1番をボギーとし、追いついた。前回五輪で銀メダルの稲見の姿を思い出しながら、前日、第3ラウンド後に山下は「日本人としてすごいなと思っていた。メダルはやっぱり特別なので日本に持って帰りたい」と、誓っていた。そんなメダルへの思いの強さを示すように、序盤から好位置につけた。

 だが3位で迎えた9番、2位で迎えた終盤16番で、痛恨のダブルボギーを2度もたたいた。第3ラウンドまで1度もなかったダブルボギーを、最終日に2つもたたき、表彰台を逃した。それでも6月のメジャー、全米女子プロ選手権2位に続き、世界のトップ選手の中で堂々の4位。国内ツアー史上最小の150センチの女王は、最終ホールで果敢に池越えの2オンに成功。最後まであきらめない姿勢に万雷の拍手が送られた。