【レスリング】元木咲良「たまたま」人生初反り投げで大逆転「練習でもやったことない」/一問一答

AI要約

元木咲良(22=育英大助手)が女子フ62キロ級で銀メダル以上を確定させた。準決勝で大逆転のフォール勝ちを収めた。

元木は普段練習していない反り投げで決勝進出を果たし、試合後には涙を流した。次は金メダル獲得を目指す意気込みを語った。

決勝ではイリーナ・コリアデンコ(ウクライナ)と対戦することが決まった。

【レスリング】元木咲良「たまたま」人生初反り投げで大逆転「練習でもやったことない」/一問一答

<パリオリンピック(五輪):レスリング>◇9日(日本時間10日)◇女子フ62キロ級◇シャンドマルス・アリーナ

 女子62キロ級の元木咲良(22=育英大助手)が初出場で銀メダル以上を確定させた。準決勝でグレースジェーコブ・ブレン(ノルウェー)を破った。

 第2ピリオド終盤まで2-7とリードされた展開だったが、反り投げから抑え込み。大逆転のフォール勝ちを収めた。

 元木の一問一答は以下の通り。

    ◇   ◇   ◇

 -起死回生の反り投げだった

 「本当に倒されて、ブリッジして逃げようと思ったのがたまたまひっくり返って、本当にたまたまフォールできた」

 -普段から練習していた動きか

 「いや、全然してないです。ただ、何点差ついてもフォール負けはダメだって思ってブリッジしようと」

 -試合で決めたのは

 「初めてです。反り投げとか怖くてやったことなかった。本当に、本当にたまたま。試合どころか練習でもやったことない」

 -決まった後は泣いていたように見えた

 「5点差ついた時は本当にもう…金メダルを取りに来たのに準決勝で負けてしまうんじゃないかと思って、本当に怖くて。神様が助けてくれたんだなって思って。その恐怖心から、安心した時にちょっと涙が」

 -五輪の舞台は

 「今日やって、もう何も怖いものないなって思ったので。明日思いっきり攻めて、自分の実力をしっかり発揮して金メダルを取りにいきたい」

 -準決勝の相手のバレー選手は、以前戦って勝っている

 「もともと強い選手ではあったんですけど、それプラス自分のことを完全に研究し尽くしてるんだろうなっていうような気がした」

 -戦いづらかったか

 「もう絶対勝てないって、正直途中思ってしまいました」

 -試合を迎えるまで

 「昨日はここまでしっかり練習してきたから、これで負けてしまったらしょうがないと。ちゃんと自分の実力を発揮して、これで負けてしまったらしょうがないって思ってすごく落ち着いていた。今回は自分の実力を発揮できないまま負けてしまうんじゃないかって思うような試合だった」

 -観客席から柳川監督の声が

 「聞こえました。『さくら攻めろ』って言われたので。5点差ついて、ここから逆転しなきゃいけないっていう時に、先生の攻めろっていう声が聞こえました」

 決勝ではイリーナ・コリアデンコ(ウクライナ)と対戦する。