大坂なおみ「ハードコート大好き」ジャバーに完勝で初戦突破<女子テニス>

AI要約

大坂なおみがハードコートでジャバーを6-3, 6-1で破り、5年ぶりに初戦突破。ジャバーは不安を抱えたままの出場だった。

大坂は前週のオリンピックで初戦敗退し、今大会にワイルドカードで出場。メルテンスとの2回戦に進む。

内島萌夏もWTA1000初勝利を挙げ、トモワを破り初戦突破。今大会には2人の日本人選手が活躍中。

大坂なおみ「ハードコート大好き」ジャバーに完勝で初戦突破<女子テニス>

女子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、WTA1000)は日本時間8日(現地7日)、シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する世界ランク95位の大坂なおみが第9シードのO・ジャバー(チュニジア)を6-3, 6-1のストレートで破り、パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)後の初戦で白星を飾るとともに5年ぶり3度目の初戦突破を果たした。大坂は試合後「ハードコートが大好き」と振り返っている。

出産を経て今シーズン復帰した26歳で元世界ランク1位の大坂は前週のパリオリンピックに出場。オリンピック出場は東京オリンピック(日本/東京、ハード)に続き2大会連続2度目となったものの初戦敗退となった。

その大坂は今大会にワイルドカードで出場。同大会の本戦に出場するのは2年ぶり5度目で、最高成績は2019年のベスト8となっている。

対するジャバーはひざの不安からオリンピック参戦を避け北米ハードコートシーズンに臨んだものの、前週のムバダラ・シティ・DCオープン(アメリカ/ワシントン、ハード、WTA500)は初戦を前に負傷で棄権している。

この試合の第1セット、2本連続でダブルフォルトを犯したジャバーから第2ゲームでいきなりブレークに成功した大坂。サービスゲームではデュースとなる場面を何度か迎えるも、強烈なサービスで切り抜けブレークバックを許すことなく先行する。第2セットに入っても主導権を離さなかった大坂は序盤第3ゲームで先にブレークしリード。第5ゲームではブレークチャンスの局面でジャバーが痛恨のダブルフォルトを犯し2度目のブレークに成功する。そのリードを最後まで守り抜いた大坂は試合を通して1度もブレークポイントを握られることなく1時間11分で完勝した。

女子テニスのWTA公式サイトには大坂のコメントが掲載されている。

「私はハードコートが大好きなんです。あまり深く考えてプレーはしていなかったけど、とても本能的だった。正直なところ、オンス(ジャバー)のような最高の選手と戦うと、いいプレーができる。人としても、選手としても自分に自信が持てているし、それが少しは表れたと思います」

2回戦では世界ランク35位のE・メルテンス(ベルギー)と対戦する。メルテンスは1回戦で同57位のK・ヴォリネッツ(アメリカ)を6-3, 6-1のストレートで下しての勝ち上がり。

なお、今大会には世界ランク63位の内島萌夏が出場。予選2試合を勝ち抜き本戦入りすると1回戦で同48位のV・トモワ(ブルガリア)をストレートで下し「WTA1000」初勝利をあげ初戦を突破している。