涙の須崎優衣、感謝の銅メダル…観客席に何度も謝るしぐさ「金メダルを獲得する姿を届けられなくてごめんなさい」【レスリング・パリオリンピック】

AI要約

東京五輪金メダリストの須崎優衣がパリ五輪レスリング女子50キロ級で銅メダルを獲得した。

序盤から攻めて相手を圧倒し、オクサナ・リバチに10―0の勝利で2大会連続のメダルを確保した。

須崎は初戦敗退後、急転して敗者復活戦が実質的に3位決定戦になり、涙ながら感謝と意欲を示した。

涙の須崎優衣、感謝の銅メダル…観客席に何度も謝るしぐさ「金メダルを獲得する姿を届けられなくてごめんなさい」【レスリング・パリオリンピック】

◇8日 パリ五輪 レスリング女子50キロ級3位決定戦(シャンドマルス・アリーナ)

 東京五輪金メダリストの須崎優衣(キッツ)が銅メダルを獲得した。オクサナ・リバチ(ウクライナ)に10―0のテクニカルスペリオリティー勝ちで2大会連続のメダルを確保。初戦負けした前日とはうって変わり、序盤から攻めて相手を圧倒。試合後には涙しながら、観客席に何度も謝るようなしぐさを見せ「金メダルを獲得する姿を届けられなくてごめんなさいという気持ちと、一緒に戦って応援してくれた方への感謝の気持ちでした」と振り返った。

 前日にはビネシュ・ビネシュ(インド)に初戦で敗れ、連覇の可能性が消えた。敗者復活戦から銅メダルを目指すこととなったが、8日に自体が急転。決勝に出場予定だったビネシュが計量失格となった影響で、須崎の敗者復活戦が実質的に3位決定戦に繰り上がった。

 前日の初戦で敗れた後には世界中のレスリングファンからメッセージが寄せられ、「オリンピックチャンピオンの須崎優衣じゃなかったら価値がないんじゃないかと思っていたが、1人の人間として応援してくださる方が多くて、そこに気づけて幸せだなと思った」と感謝した。五輪4連覇の夢は散ったが、「パリの銅メダルを4年後、8年後の金メダルに必ずつなげたい」と最後は力強く語った。