【桧山進次郎】阪神バッテリーは「石橋たたき過ぎた」佐藤輝明の悪送球は軽率、大いに反省すべき

AI要約

神宮での雨の中、ヤクルトが阪神を4-0で破るコールド勝利を収めた。

阪神バッテリーの配球に課題があり、左打者に対して慎重すぎた反省もあった。

阪神は追加点を奪えず、後味の悪い敗戦となった。今後はミスを改善して戦いたい。

【桧山進次郎】阪神バッテリーは「石橋たたき過ぎた」佐藤輝明の悪送球は軽率、大いに反省すべき

<ヤクルト4-0阪神>◇7日◇神宮

 神宮の空に雷鳴が鳴り響いた。激しい雨も止まず、阪神はコールドで敗れた。オールスター明けは、初のカード負け越しになった。

 桧山 阪神は序盤で4点を失ったが、中盤に1、2点取ったらもつれるだろうと読んでいただけに残念です。しかも最下位のヤクルトに連敗はつらい。阪神バッテリーの左打者への配球は、狭い神宮球場ならではで、「石橋をたたき過ぎた」というか、慎重過ぎたように見えました。もうちょっと全体的にインコースをうまく使うべきでしたね。

 先発の及川は1回2死一塁、村上に1ボールからの2球目カットボールを右中間席に先制2ランを運ばれた。さらに2回1死一塁。三塁佐藤輝が松本直のゴロをはじき、さらにサイスニードのバント処理を一塁悪送球する連続エラーで満塁に。丸山和の二ゴロの間に1点、続く長岡に左前適時打で加点された。

 桧山 村上にはボールが先行し、2球目外にストライクを取りにいったのは仕方なかった。前日サヨナラ打を放って気分良くしていただろうし、少し甘い球を運ばれた。しかし、4点目を許した長岡には外角にボール球を続け、その後も外のストレートを左にはじき返された。ぼくも同じ左打者として、1球でもインコースを見せられるとイヤなもので、踏み込みにくくもなった。神宮だけに1発を警戒したのか、阪神バッテリーの対左打者の配球が外に偏ってしまった。

 阪神にとっては、反撃の機会もないまま、後味の悪い敗戦になった。

 桧山 佐藤輝の1つ目の失策は難しいゴロでしたが、次のバント処理を悪送球したのは軽率すぎた。ヤクルトに流れをもっていかれたし、大いに反省すべきです。せっかく打つ方も上がってきただけに、佐藤輝は変わったといってもらえるように、攻守に集中してプレーしてほしいですね。【取材・構成=寺尾博和】