【甲子園】札幌日大・小熊梓龍「初戦うれしい」対戦する京都国際・高岸栄太郎は小学校時代同僚

AI要約

南北海道代表・札幌日大が第106回全国高校野球選手権に出場し、練習を行っている。

エース小熊は初戦で昔のチームメートと対戦することになり、対戦を心待ちにしている。

白樺学園も守備中心に調整を行い、準備を整えている。

【甲子園】札幌日大・小熊梓龍「初戦うれしい」対戦する京都国際・高岸栄太郎は小学校時代同僚

 第106回全国高校野球選手権(7日開幕、甲子園)に出場する南北海道代表・札幌日大が5日、大阪・箕面市内で練習を行った。エース小熊梓龍投手(3年)は8日の1回戦で対戦する京都国際の高岸栄太郎内野手(3年)と小学校時代にファイターズジュニアで一緒にプレー。対戦を心待ちにした。11日に創成館(長崎)との初戦を迎える北北海道・白樺学園は兵庫・西宮市内で守備中心に調整した。

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 札幌日大の左腕エース小熊が、小学校時代のチームメートと聖地で再会を果たす。前日4日の組み合わせ抽選で、初戦の相手が決まった。京都国際の高岸は「地元が北海道だから」という理由で対戦したい学校に札幌日大を挙げていたほど、熱望していたカードだ。小熊は「自分と対戦したいのかな」と笑い「初戦でやれるのはちょっとうれしかった」と喜んだ。抽選後「よろしく」とメッセージを送り合い、健闘を誓った。

 ともに小学6年だった18年に北海道内850人によるセレクションに参加し、ファイターズジュニアに選出された。合格者16人の狭き門を突破した。今大会は明徳義塾の高橋龍成内野手、花咲徳栄の斎藤聖斗内野手(ともに3年)と合わせて計4人のファイターズジュニア出身がメンバー入りしている。年末に会う仲で「甲子園でやれたらいいなって話していた」。小熊と高岸の対戦は、もうすぐ実現する。

 現在の持ち味である制球力を磨くきっかけになった。「とにかく自分はすごく体が小さかった。みんな大きくて、うまい人もいて、いい刺激があって、楽しかった」と振り返る。当時は身長が144~145センチで、体重が35~36キロだった。小柄だったが、感じたのは「大きいだけが全てじゃない。球が速ければいいって訳でもない」。

 お互いに成長した姿を、最高の舞台で見せる。相手を意識し過ぎず、心がけるのは「いつも通り」の投球。特別な感情を封印して、チームの初出場初勝利のために投げ抜く。【保坂果那】

 ○…チームは本番に向けて追い込んでいる。6日は開会式リハーサル後、グラウンドを2カ所確保し、各2時間の2部練習を予定。打撃練習をしたいと選手から要望があり、森本琢朗監督(43)は選手自ら提案する姿勢に喜び「明日打ち込みをたくさんさせようかなと思っている」と笑顔。この日は守備を意識した練習を約2時間みっちり行った。

 ○…帯川拳誓内野手(2年)は、京都国際に中学時代のチームメートがいる。相手の尾角凌内野手(2年)は同じ札幌新琴似シニア出身。尾角が遊撃手、帯川が三塁手で、ともに控えだったが、甲子園出場を果たして対戦する。4日に組み合わせが決まり「頑張ろうってLINEした。一緒に頑張ってきた仲間なので、楽しみ」とうれしそうだった。