【五輪代表】山本昌邦ND、ロス五輪監督へ「優秀な監督は競合に」早めの準備の必要性を掲げる

AI要約

日本代表がパリ五輪サッカーで準々決勝で敗退し、帰国。成長と進化を遂げた戦いを振り返る。

海外組の選手増加やOA選手の招集なしで8強入り。山本NDは選手たちの成長を評価。

次回五輪への準備が始まる中、新監督の招聘に向けた議論や監督の任期について山本NDがコメント。

【五輪代表】山本昌邦ND、ロス五輪監督へ「優秀な監督は競合に」早めの準備の必要性を掲げる

 準々決勝で敗退したパリオリンピック(五輪)サッカー男子の日本代表が4日、羽田空港に帰国した。

 海外でプレーする選手が増え、移籍やクラブ事情で招集できなかった選手や、オーバーエージ(OA)を招集しない中、8強入り。準々決勝のスペイン戦は、0-3で敗れたが、後ろからボールをつなぎ、ボール保持率も39%と、日本画描いた形で試合を運んだ。

 日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)は「これまでのスペイン戦とは中身が違う。選手が自信が得られるようなトライになったと思う。成長の途中ではありますが、さらに世界のトップがはっきり見えてくる戦いが出来ていると思う」と総括した。

 4年後のロサンゼルス五輪は、さらに海外でプレーする選手が増えていることが予想される。

 山本NDは「選手が成長する場としては価値のある大会。今後オーバーエージの活用をどう持って行くのか。スペインのようにルールがあれば、それはそれで有効なことかもしれない。そこも含めて整理していくことと、選手たちの未来をどう考えるかは別」と話した。

 オーバーエージが招集できなかったからこそ、U-23の選手が五輪の試合を通して成長し、チームの一体感や成熟度があったのも事実だ。山本NDは「W杯という頂点から逆算して、五輪の活用を議論していく必要がある。育成の場として、選手やスタッフも鍛えられる」と、今後の五輪の位置付けを協会内で議論していく必要性を述べた。

 大岩剛監督の任期はパリ五輪まで。4年後のロサンゼルス五輪に向け、新たな監督を招聘(しょうへい)する準備も始まる。山本NDは「次の五輪でいうと、船越優蔵監督のU-20で強化が進んでいる。A代表と五輪代表は人事で仕組みがある。今、急ぐ状況ではない。来年5月のU-20W杯の伸びしろによって、その先が見えてくれるのがロス五輪」。ただ「優秀な監督はJリーグと競合になる優秀な監督はJを含め競合になる。条件的なことも含めて精査する必要がある」と、早い人事の準備が必要性も述べた。