王座守ったフランス 「リネール劇場」で幕―柔道〔五輪〕

AI要約

代表戦でリネールが勝利し、チームに流れを呼び込んだ。

リネールは個人戦でも金メダルを獲得し、チームを連覇に導いた。

フランスが10個のメダルを獲得し、リネール劇場で柔道大会を締めくくった。

 代表戦の階級を決める抽選。

 場内のスクリーンに表示されたルーレットが「+90kg」の文字で止まると、地元ファンは勝利を確信したように沸き返った。畳に立つのはもちろん、男子100キロ超級王者のリネール。日本のホープ、斉藤を一本勝ちで退けると、左手の人さし指を立てて「テディ」コールに応えた。

 日本との決勝。連敗で迎えた3試合目に登場すると、斉藤から延長の末に一本を奪った。これでチームに流れを呼び込み、最後も食らい付く斉藤を返り討ちにした。

 前日は4戦を勝ち抜き、個人戦では通算三つ目の金メダルを獲得。疲労の蓄積はあったはずだが、混合団体でも4試合を戦い、チームを連覇に導いた。「きのう夢をかなえて、きょうも夢をかなえた。みんなでつかみ取った」。はじける笑顔でチームメートと抱き合った。

 今大会、日本を上回る10個のメダルを獲得したフランス。8日間に及んだ柔道は「リネール劇場」で幕を閉じた。