柔道混合団体 無情の銀 高山が魂の勝利「素根選手に感謝」村尾「日本を背負って戦えたことを誇りに思う」

AI要約

日本は柔道混合団体の決勝でフランスに逆転負けし、銀メダル獲得。激闘の中、4人の選手が死力を尽くすも勝利を逃す結果となる。

村尾、高山、斉藤、一二三という4人の選手がそれぞれ戦い、努力するも敗れ、特に斉藤、一二三は涙ながらに無念を訴えた。

日本の柔道代表チームは団結し、日本の意気を背負って戦ったものの、結果を残すことはできず心残りを抱える。選手たちは自らを厳しく責め反省する姿勢を示した。

柔道混合団体 無情の銀 高山が魂の勝利「素根選手に感謝」村尾「日本を背負って戦えたことを誇りに思う」

 ◇パリ五輪第9日 柔道(2024年8月3日 シャンドマルス・アリーナ)

 柔道混合団体の決勝が行われ、日本は21年の東京五輪に続きフランスと対戦。大激闘の末に無念の逆転負け。リベンジは果たせず、銀メダルに終わった。

 あと1勝が遠かった。無情のルーレット。柔道発祥国と大国の威信をかけた激闘は、日本にとって無念の結末となった。

 完全アウェーの中で先陣を切って勝利した村尾は「僕はしっかりポイントを獲るのが役割。その役割を果たせたが、チームを勝たせたかった。この日本を背負って戦えたことと、このメンバーと戦えたことを誇りに思う」と言葉を絞り出した。

 2戦目で階級が上の強敵に魂の勝利を飾った高山は「自分よりも大きい相手だったので、がむしゃらにポイントを取りにいった。試合の合間も素根選手にアドバイスをもらって戦えた。感謝してます」と振り返った。

 3試合目、そして勝負の代表戦に立った斉藤は「すいませんでした。負けてしまって、本当にしょうもない試合をしてしまって…。なんのために来たんだ。死ぬ気で…ここで死ねと、斉藤先生がいたら絶対に言ってた。自分はここで勝たないと本当に…顔向けできない。本戦でも負けてしまって、代表選でもう一度チャンスをもらったのに生かせなかった。今日勝たないといつ勝つんだという場面で勝てなくて、本当に顔向けできない」と涙した。

 そして、3勝1敗で回って来た大一番で8分を超える激闘の末に敗れた一二三は大号泣。心を落ち着かせた後「日本の皆さんにごめんなさい。みんながつないでくれた良い流れをものにできなかった。あそこで勝ち切らないと意味がない。本当に悔しい気持ちでいっぱいです」と目に涙をためて語った。