「野球をやりたくてもできなかった人間がいる」中日時代のチームメートの命日にマウンドへ ソフトバンク又吉克樹が好リリーフ

AI要約

又吉克樹投手が木下雄介さんを偲んで投球した試合でのエピソード。

9回にマウンドに立ち、思いを込めて3人を抑える活躍。

又吉がSNSで投稿した背番号「98」を付けたグラブを使い、感謝と喜びを表現。

「野球をやりたくてもできなかった人間がいる」中日時代のチームメートの命日にマウンドへ ソフトバンク又吉克樹が好リリーフ

 ◆ソフトバンク―日本ハム(3日、みずほペイペイドーム)

 9回に3番手で登板したソフトバンクの又吉克樹投手(33)は、強い思いを持ってマウンドに上がった。この日は中日時代にともにプレーをし、2021年に亡くなった木下雄介さんの命日だった。

 8月3日にマウンドに上がったのは初めて。「もう3年かと、いつもよりは意識した」。先頭の清宮幸太郎に死球を与えるも、マルティネスを三振に取ると、松本剛は二ゴロ併殺打に打ち取り、結果的に3人で抑えた。「結果で残したいなと思っていたので、俯瞰(ふかん)できていなかったというか、入り込み過ぎたっていうのはありましたけど、結果的にダブルプレーで0点で帰って来られたから良かった」と振り返った。

 試合前、又吉は自身のSNSで木下さんが付けていた背番号「98」が刺繍されたつのグラブの写真を添付し「もう3年。まだ3年。」と投稿していた。「野球をやらせてもらっている、やりたくてもできなかった人間がいる中でたまたまとはいえ、今日マウンドに立てたのはありがたかった」。野球ができる喜びを胸に全力で腕を振り続ける。(大橋昂平)

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