トランポリン、森ひかるは6位 「2度と出たくない」東京五輪から3年、充実の涙「オリンピックっていいなって」…パリ五輪

AI要約

トランポリン女子決勝が行われ、森ひかるは6位に終わるも、挑戦の意義を振り返る。

森ひかるは一時引退を考えるも、挑戦を決意し、涙を流しながら自らの成長を語る。

選手村での友人との交流を通じ、再び五輪に挑戦する意欲を見せる森ひかる。

トランポリン、森ひかるは6位 「2度と出たくない」東京五輪から3年、充実の涙「オリンピックっていいなって」…パリ五輪

◆パリ五輪 第8日 ▽トランポリン(2日、ベルシー・アリーナ)

 女子決勝が行われ、21年東京五輪から2大会連続出場の森ひかる(TOKIOインカラミ・金沢学院大ク)は、54・740点で6位。10回の跳躍をまとめ、演技後は「終わった瞬間は、やり切れてよかったという気持ちと、うれしい気持ちでいっぱいだったけど、どこか悔しい気持ちがある」と、率直な胸中を明かした。

 2019年世界選手権で日本勢初優勝を飾った森。優勝候補で臨んだ21年東京五輪は、まさかの予選落ちに終わった。「東京が終わった後は、オリンピックの印象は最悪でもう正直、2度と出たくないと思っていた」。一時現役引退も考え、時給900円(平日)の回転すし店でレジ打ち、料理提供も経験。その中で「とびたくないと思って休んだ時があったけど、人生を振り返った時に挑戦した方が誇りに思えるなと思ったので。この挑戦は、自分にとっていいものになった」と、涙を流しながらこの3年を振り返った。

 今大会、選手村ではフェンシング女子フルーレの東晟良(せら)と同部屋だったという。以前からの知り合いで「毎日楽しめたし、彼女でよかったなと。オリンピックっていいなって感じたので、これからはまだ分からないけど、オリンピックでいいなって感じたのはあります」と森。2度目の五輪で充実感をにじませつつ「気持ちを整理して、自分がどう思うかを待ちたい」と今後を見据えた。