「マイナスな気持ちじゃなくてプラスに」前節で悔しい思いをしたFW田中美南、「切り替えて臨めていた」【パリ五輪】
なでしこジャパンはナイジェリア女子代表に3-1で勝利し、グループリーグ突破を果たした。
田中美南が32分に大会初ゴールを決め、ブラジル戦の悔しさを晴らした。
田中はチームへの感謝と次戦の意気込みを語り、次のアメリカ戦に向けてやる気を示した。
なでしこジャパン（サッカー日本女子代表）は現地時間7月31日、パリ五輪（パリオリンピック）グループリーグ第3節でナイジェリア女子代表と対戦し、3-1で勝利してグループリーグ突破を決めた。この試合後、チームの2点目のゴールを決めた田中美南が、インタビューに応じた。
32分にエースの田中が、大会初ゴールを記録した。DF高橋はなからの縦パスを田中がダイレクトで、右サイドのスペースにパスを送る。これを受けとった右WBの守屋都弥がクロスを上げると、FW植木理子が頭で合わせてクロスバーに直撃。そのこぼれ球を田中が倒れ込みながら左足で押し込んだ。
前節のブラジル戦で、流れの中からの決定機やPKも決めきれず、悔しい思いをした田中にとって待望の1点だった。田中は、ブラジル戦後「勝ちにつなげてくれた事実は、みんなが作ってくれた。ナイジェリアに勝ちに行くために、自分がいい準備をしてゴールも狙っていきたい」と仲間への感謝と次戦の意気込みを語っていた。その言葉通り、ナイジェリア戦で貴重なチームの2点目を気持ちで押し込んでみせた。
この試合後に田中は、「ブラジル戦があって、ああやって繋いでくれたっていうのは、今日来るにあたって、マイナスな気持ちじゃなくてプラスに（捉えた）。やっぱり試合に出る分、ゴールとかそういう形で返して行きたい」と述べたうえで、「切り替えて臨めていたと思います」と心情を明らかにした。3戦目にしてようやく初得点を決めた田中。次の相手は、強敵のアメリカだが、エースの田中には勝利を導くゴールを引き続き期待したい。
（取材：加藤健一【フランス】、構成：編集部）
