柔道・出口クリスタが“言葉の矢”に苦言 SNSで「わざわざ放たなくてもいい」「得する人はいない」

AI要約

出口クリスタ(カナダ)がSNS上の誹謗中傷に苦言を呈し、選手やファンにリスペクトと理解を求めた。

パリ五輪で金メダルを獲得した出口は、不毛な争いやネガティブな言葉の使用に対して悲しみを表明した。

アスリートへの誹謗中傷が増加している中、出口は選手たちの努力と尊重を呼びかけている。

柔道・出口クリスタが“言葉の矢”に苦言 SNSで「わざわざ放たなくてもいい」「得する人はいない」

 パリ五輪の柔道女子57キロ級で金メダルを獲得した出口クリスタ(カナダ)が、自身のSNSで飛び交う“言葉の矢”に苦言を呈した。

 出口はXなどに「コメント欄を見ていて悲しくなるし私が戦ってきた選手に対してあまりにも申し訳ないのでここにコメントさせて貰います」とメッセージ画像を投稿した。

「選手を庇いたくなる気持ちも分かるけどこういう所での不毛な争いは国や選手、色んな人を巻き込んでマイナスなイメージを植え付けるだけで得する人は誰一人としていないです」

 SNSを通じて心無い言葉を見かけているようだ。「ネガディブな意見を持つな、って言っているのではなくて他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくてもいいんじゃないでしょうか」とも記した。

 柔道に限らず、パリ五輪ではアスリートに対する誹謗中傷が相次いでいる。出口は決勝で許海実(韓国)と戦い、延長戦で許が3つ目の指導をとられたことで金メダルを掴んでいる。「確かにしょっぱい試合ばっかだったけど、皆自分のベストを尽くしたわけで。畳に立った人達は互いをリスペクトしてベストを尽くしているのだから応援してくれた皆様にもそうして貰えると有難い」とファンに呼び掛けた。