甲子園を逃した“超高校級”逸材リスト 超進学校に現れた二刀流、サイクルヒットの名門校捕手、佐々木朗希二世らが聖地を踏めず

AI要約

7月30日に甲子園出場が決定した49校のうち、39校が出場を果たし、約7割の選手たちが出場を逃した。甲子園を逃した超高校級の逸材には、山口、清水、吉岡、柴田、椎木らが挙がる。

山口は先発マウンドで聖和学園打線に打ち込まれ、悔しい内容で終わった。清水はリリーフ登板後に4失点し、進路について夏休み中に考えることになった。吉岡は決勝でプロ志望を表明し、最速145キロを記録した。

柴田は決勝戦で速球が走らず早々と降板。椎木は打率.538を記録し、強打の捕手としてアピールに成功した。初戦敗退した昆野、森井、今坂らも話題となった。

甲子園を逃した“超高校級”逸材リスト 超進学校に現れた二刀流、サイクルヒットの名門校捕手、佐々木朗希二世らが聖地を踏めず

 7月30日に甲子園出場49校が決定した。『高校野球ドットコム』編集部では、「トッププロスペクト123人」を選んでいたが、甲子園出場を決めたのは39人。約7割の選手たちが出場を逃した。

 今回は甲子園を逃した超高校級の逸材を紹介したい。決勝まで進出しながら甲子園を逃した選手たちといえば、山口 廉王投手(仙台育英)、清水 大暉投手(前橋商)、吉岡 暖投手(阿南光)、柴田 獅子投手(福岡大大濠)、椎木 卿五捕手(横浜)が挙がる。

 左足を高々と上げるフォームから「佐々木朗希二世」と評された151キロ右腕・山口は先発マウンドに登ったが、聖和学園打線に打ち込まれ、2.2回を投げて被安打9、4失点と悔しい内容に終わった。

 清水は決勝戦で4回途中からリリーフ登板し、140キロ台後半の速球を投げ込んだが、計4失点で涙を呑んだ。注目の進路については夏休み中にしっかりと考えて決断する予定だ。

 チームをセンバツ8強に導いた吉岡は、決勝の鳴門渦潮戦で6失点でサヨナラ負け。大会前半は最速でも140キロ台前半だったが、決勝戦では最速145キロと今大会では最も内容は良かったという。試合後にプロ志望を明言した。

 柴田は大会序盤から140キロ台後半の速球を投げ込み、スカウトの評価を上げたが、決勝戦の西日本短大附戦では140キロ台前半とボールが走らず2.1回を投げて被安打6、1失点と早々と降板。それでも打撃では4打数2安打を記録した。

 椎木は東海大相模戦でサイクルヒットを達成。最後は逆転負けとなったが、今大会は打率.538を記録し、強打の捕手としてアピールに成功した。

 初戦敗退で話題となったのは、昆野 太晴投手(白鷗大足利)、森井 翔太郎内野手(桐朋)、今坂 幸暉内野手(大阪学院大高)だ。昆野は鹿沼商工戦で8回途中からマウンドに登り、タイブレークとなった10回裏にサヨナラ打を浴びた。森井は東大進学者を輩出する超進学校に現れた最速153キロ&高校通算45本塁打の二刀流として注目を浴びたが、初戦の都立富士森戦では無安打に終わり、チームもコールド負けを喫した。今坂は春に続き、夏も優勝を目指して臨んだが、初戦の同志社香里戦に敗れ、夏を終えた。自身は1安打だった。