「将来は未知数だが…」菊池雄星、1対3の異例トレードは正解? 否定的な意見に反論「アストロズは後悔しない」

AI要約

ヒューストン・アストロズが菊池雄星投手を獲得し、若手有望株3人とトレードしたことに疑問の声もあるが、取引価値はあると米メディアが指摘。

菊池の潜在能力やアストロズの将来の不確実性を考慮し、取引の公平性を評価。

アストロズが将来に向けたチャンスを逃さないため、この取引を後悔する可能性は低いと見解。

「将来は未知数だが…」菊池雄星、1対3の異例トレードは正解? 否定的な意見に反論「アストロズは後悔しない」

 ヒューストン・アストロズが29日(日本時間30日)、トロント・ブルージェイズに所属する菊池雄星投手を獲得した。期待の若手有望株の3人と引き換えに1人とトレードしたこともあり、疑問の声も挙がっている。しかし、米メディア『CBSスポーツ』は、アストロズにとって価値ある取引だったとして、3つの理由を挙げた。

 菊池は昨季、キャリア最高の防御率3.86、11勝6敗を記録したが、今季は22試合に先発登板し、4勝9敗、防御率4.75、130奪三振の成績となっている。同選手とのトレード要員になったのはジェーク・ブロス投手、ジョーイ・ロパフィド外野手、マイナー3Aのウィル・ワグナー内野手の若手有望株3人だ。同メディアによると、世間の反応はヒューストン側の払いすぎだという否定的な見方が大半だという。とはいえ、世間の反応とは裏腹に球界内での評価は悪くなく「複数の有識者と会話したところ、この取引は公平である可能性が高まった。実際、この取引に点数を付けると、両当事者の取り組みにB評価を与えるだろう。皆さんが想像するほど大きな差はない」と説明し、3つの理由を挙げている。

 1つ目は、菊池が潜在能力を秘めていることで、特に速球とスライダーの投球スタイルは高い評価を受けているようだ。2つ目は、トレード要員の3人は世間が思うほどトッププロスペクトではないということ。そして、3つ目は、アストロズの将来の不確実性だ。チームの中心選手の何人かはキャリアの終わりに近づいているか(41歳のジャスティン・バーランダー投手など)、フリーエージェントに近づいているか(アレックス・ブレグマン内野手、カイル・タッカー外野手、フランバー・バルデス投手)。現時点では、アストロズがこれらの選手をチームに引き留めるために資金を投じるかどうか、または満足のいく代わりの選手を確保できるかどうかは不明だという。

 3つの理由を踏まえ、同メディアは「もちろん、どのチームにとっても将来は未知数だが、アストロズが今後数シーズン直面する不確実性は、平均的なチームよりも深刻に感じられる。ヒューストンが菊池に払った金額は、当初思われたほど高額ではないと我々は考えている。旗は永遠にはためくかもしれないが、それを確保するチャンスはそれほど長くは開いていない。たとえ、アストロズがア・リーグの優勝に失敗したとしても、彼らがこの取引を後悔することはないだろう」との見解を示している。