フィジカル強すぎ! 渋野日向子は上げながら左に踏み込み“深いタメ”を作る【女子プロのアイアン技】

AI要約

女子プロゴルファーの渋野日向子のアイアンスイングには、アマチュアゴルファーにとってのヒントが詰まっている。

渋野日向子は海外で流行しているショートトップを取り入れ、力強いアプローチを可能にしている。

大西翔太による解説では、渋野日向子のスイングスタイルを理解し、アマチュアゴルファーが学ぶべきポイントを説明している。

フィジカル強すぎ! 渋野日向子は上げながら左に踏み込み“深いタメ”を作る【女子プロのアイアン技】

国内女子ツアーは後半戦に突入。今季、活躍している女子プロたちのアイアンスイングには、アマチュアゴルファーの悩みを解決してくれるヒントがいっぱい。今回取り上げるのは8月2日に開幕する「北海道meijiカップ」で今季国内初戦を迎える渋野日向子。「全米女子オープン」で2位に入った“深いタメ”を、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が解説する。

 

渋野さんは海外で流行しているショートトップで、以前よりも手元の位置が高くなりました。特に切り返しではフィジカルの強さを感じることができます。ショートトップはタメが作りづらく、手先を使ってすくい打ちになりやすいのですが、渋野さんはバックスイングでクラブが上がりきり前に左足を踏み込み、“深いタメ”を作っています。

 

ダウンスイングでは、切り返しで作った手首の角度を保ったまま、ハンドファーストに打っていく。だから厚い球を打てています。パワーがあるからショートトップでも飛距離を出すことができるのです。

 

反対に大きなトップだと、クラブが上がりきり前に左足を踏み込むのが難しくなります。また、体全体で打てなくなり、振り急ぎや振り遅れにもつながる。バックスイングで左肩がアゴにくっついたら左足を踏み込むくらいの意識を持つと、下半身リードで打てますよ。

 

■渋野日向子

しぶの・ひなこ/1998年生まれ、岡山県出身。2019年の「全英AIG女子オープン」で樋口久子以来となる日本人史上2人目の海外メジャー制覇を果たした“スマイルシンデレラ”。22年からは米ツアーに主戦場を移し、今季は「全米女子オープン」で2位、「全米女子プロ」で7位に入っている。サントリー所属。

 

■大西翔太

おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している。プロゴルファーの大西葵は実の妹。

 

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●6月の海外メジャーでは2試合連続でトップ10に入った渋野日向子。関連記事【渋野日向子は“ベタ足”&“腕ピーン”で正確にヘッドを落とす】では、左足上がりのライからフワッと上げるアプローチを解説している。