ハワイで培ったパワー 稲葉、初五輪で8強―サーフィン〔五輪〕
AI要約
サーフィン男子の日本勢で唯一の8強入りを果たした稲葉玲王は、米ハワイでの武者修行を経て力強い技を磨いた。
幼少期からハワイに通い、サーファーたちとの交流を通じて成長した稲葉は、父の父の友人であるサーフボード職人の家でホームステイを経験し、大きな刺激を受けた。
ハワイのパワフルな波に挑み、タヒチでも果敢にチャレンジする稲葉は、ビッグウエーブやチューブでの波乗りを武器に成長を遂げている。
サーフィン男子の日本勢でただ一人、8強入りを果たした稲葉玲王は、米ハワイでの武者修行で持ち前の力強い技を磨いた。
プロサーファーの父、康宗さんに連れられて幼い頃からハワイに通い、11歳のときに初めて一人で海を渡った。3カ月ほどの滞在だったが、「最初の1週間くらいはずっと帰りたくて。経験がないことだったので、始めはきつかった」と振り返る。
ハワイでは、父の知り合いで、サーフボードの設計や調整を担う職人のウェイド・トコロさんの家にホームステイ。トコロさんを通じて同世代のサーファーやトップ選手と交流を持ち、大きな刺激を受けた。トコロさんについて、「神様みたいに優しい人。ハワイのお父さんみたいな存在」と稲葉。その後は何度も一人でハワイへ。当初つらかった滞在は、毎年の楽しみになっていった。
その大きさから、パワーが要求されるハワイの波に鍛えられ、ライディングの技術とともに、体もたくましく成長。五輪開催地のタヒチでも、トンネル状の大波（チューブ）に果敢に挑み、パワフルな波乗りを披露した。「ビッグウエーブとかチューブで勝てるということを証明できたのはうれしい」。確かな手応えを得た。
