ソフトバンク小久保監督「もう言うことない」 有原航平が今季初完封であのエース以来の最速10勝目 28日にも優勝マジック点灯の可能性

AI要約

ソフトバンクがオリックスを3-0で下し、有原がエースらしい投球で10勝目を挙げた。

有原は初完封であり、小久保監督も素晴らしい投球と評価。

有原は球宴後の初登板で2安打に抑え、2年連続の2桁勝利を記録した。

ソフトバンク小久保監督「もう言うことない」 有原航平が今季初完封であのエース以来の最速10勝目 28日にも優勝マジック点灯の可能性

 ◆ソフトバンク3―0オリックス(27日、みずほペイペイドーム)

 エースらしい貫禄の105球だった。9回2死。代打セデーニョを遊ゴロに仕留めると、有原はぽんぽんとグラブを叩き喜んだ。今季初完封での10勝目。小久保監督も「もう言うことない。エースらしい素晴らしい投球だった」と絶賛した。

 24日の球宴第2戦で先発して1回無失点。中2日の後半戦初登板は「変化球の制球が良かった」。散発2安打に抑え、二塁を踏ませたのは2回だけ。打者の手元で動くツーシームなどをコースに集めて、二回にもらった3点を守り切った。

 ソフトバンクの投手が両リーグ最速で10勝に到達したのは、2006年の斉藤以来。「そこまで意識してなかったけどうれしい」と控えめな右腕にとって、2年連続2桁勝利とともに、エースの系譜を引き継いだことを示す白星となった。

 試合前には母校の広陵高が広島大会を制し、2年連続25度目の夏の甲子園出場を決めた。「今日はめでたい日」。今回は登板間隔を1週間ほど空けるプランもあったそうだが、「絶対に投げたい」と志願。後輩の快進撃を祝う力投を見せた。

 チームは球宴を挟んで3連勝となり、貯金は再び「28」となった。28日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する可能性も出てきたが、小久保監督は「関係ない」と一言。数字に一喜一憂することなく、4年ぶりの頂点を目指す。(大橋昂平)

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