元世界6階級王者のパッキャオ、ボクシング本格復帰プラン 世界タイトル戦やPFP8位のデービス戦も視野

AI要約

ボクシング元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオが68・05キロでエキシビション戦に臨む。対戦相手は身長差がある安保瑠輝也。両者とも計量に合格。

パッキャオはリラックスした態度で試合を楽しみにしており、安保は「伝説に衝撃の一撃」を約束。格闘技ファンを沸かせるコメントを残す。

パッキャオ陣営は本格復帰を目指しており、ウガスに負けた後のプランも明かす。次のターゲットはマリオ・バリオスとの同級正規王座決定戦、そしてジャーボンテイ”タンク”デービスとのビッグマッチも視野に入れている。

元世界6階級王者のパッキャオ、ボクシング本格復帰プラン 世界タイトル戦やPFP8位のデービス戦も視野

 格闘技イベントRIZIN(28日、さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が27日、東京都内で行われ、ボクシングルールのエキシビション戦(69キロ契約3回戦)を行うボクシング元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(45)=フィリピン=が68・05キロ、対戦する総合格闘技の安保瑠輝也(28)=MFL team CLUB es=が68・75キロでクリアした。

 両者は14センチ以上の身長差がある。だが、ボクシング72戦(62勝39KO8敗2分け)のパッキャオは終始リラックス。「わくわくしている。明日は精一杯力を尽くしたい」と、ほほ笑みながらコメントした。対する安保は「明日、伝説に衝撃の一撃を食らわすので楽しみにしてください!」と叫び、集まった格闘技ファンを沸かせた。

 計量後には、RIZINの榊原信行CEOが、会場に訪れたボクシング元WBAライト級暫定王者ライアン・ガルシア(25)=米国=を壇上に招き、自身とパッキャオとともに並ぶ写真撮影の時間が設けられた。体重超過と禁止薬物違反でボクシングから資格停止処分を科されている問題児とパッキャオの対戦をRIZINで、との意図を匂わせるスリーショットだ。

 だが、パッキャオ陣営は別のプランもある。2021年8月のWBAウエルター級タイトル戦でウガス(キューバ)に判定負けしてから遠ざかっているボクシングへの本格復帰だ。

 第一ターゲットはWBCウエルター級暫定王者マリオ・バリオス(29)=米国=との同級正規王座決定戦だが、交渉を担当するMPプロモーションのショーン・ギボンズ・プロモーターは他の計画の用意している。WBAライト級王者で世界3階級制覇のジャーボンテイ”タンク”デービス(29)=米国=とのビッグマッチだ。

 30戦全勝(28KO)のデービスは現代最高のKOアーティストで、パウンド・フォー・パウンド(全階級最強ランキング、リング誌)8位。昨年4月にはライアン・ガルシアとも対戦しボディー一撃で圧勝している。

 「パッキャオはずっとトレーニングを続け最高のコンディションを作り上げている。デービス戦も契約体重なら可能。スリリングな試合になる」と、ギボンズ・プロモーターは力を込めた。