メッツ千賀滉大が今季初先発で初勝利「スプリットで圧倒していた」メンドーサ監督

AI要約

メッツ千賀滉大投手が右肩痛から復帰し、初先発で好投して今季初勝利を挙げた。試合後に左ふくらはぎを痛め交代したものの、メンドーサ監督から高い評価を受けた。

メッツ打線が7点を奪い逆転勝利し、5連勝を飾った。トップに立ち、千賀の復帰がチームにとって大きな補強となった。

千賀のローテーション復帰がメッツにとって良い影響をもたらす可能性が高まっている。

<メッツ8-4ブレーブス>◇28日(日本時間29日)◇シティーフィールド

 右肩痛で離脱していたメッツ千賀滉大投手(31)が28日(日本時間29日)、本拠地でのブレーブス戦で今季初先発。負傷降板したものの、6回途中まで2失点9奪三振と好投し、今季初勝利を挙げ、日米通算100勝目(NPB87勝、MLB13勝)に到達した。

 22年以来、2年ぶりのポストシーズン進出を目指すメッツに、頼もしいエース右腕が帰ってきた。地元ファンが「Welcome Back」のプラカードを掲げる中、千賀は立ち上がりから腕を振った。初回、2番ライリーに対して、いきなり最速98マイル(約158キロ)をマーク。1年目の昨季で定着した「ゴーストフォーク」を織りまぜ、無失点で滑り出した。2回に先制2ランを浴びたものの、ブランクを感じさせないほど、冷静さは失っていなかった。

 3回にはメ軍打線がマルチネスの満塁弾など3本のアーチで一挙7点を奪って逆転に成功。その後はカットボール、スライダー。カーブを効果的に交え、10者連続凡退とツケいる隙を与えなかった。ところが、6回無死から一飛に打ち取った際、左ふくらはぎに異常を訴え、志半ばのまま、73球で交代。自力で立ち上がったものの、無念の表情でベンチへ向かった。

 試合後のメンドーサ監督によると、29日にMRI検査を受ける予定。それでも、投球内容についての評価は最上級だった。「速球にキレがあり、スプリットで圧倒していた。とても印象的だった」。メ軍は逆転劇で5連勝を飾り、ワイルドカード争いでブ軍を抜いてトップに立った。7月30日のトレード期限を前に、千賀の復帰はメ軍にとって最高の「補強」。不測の負傷は想定外だったとはいえ、千賀がローテの柱に戻れば、メ軍が今季の「台風の目」になる可能性は高い。