プレミアWESTで好調維持の名古屋U-18が湘南U-18撃破!! 3年ぶりとなる夏の日本一に向けて好スタート!!

AI要約

名古屋U-18はグループリーグ第1節で湘南U-18を3-2で下し、暑さの中で試合を制した。

大会形式の変更により1勝の重要性が増し、名古屋は攻撃陣の活躍で初戦を制した。

指揮官は攻撃時の状況判断に改善の余地があるとし、チームは夏の日本一を目指してレベルアップを図る。

プレミアWESTで好調維持の名古屋U-18が湘南U-18撃破!! 3年ぶりとなる夏の日本一に向けて好スタート!!

[7.22 クラブユース選手権(U-18)GL第1節 名古屋U-18 3-2 湘南U-18 維新みらいふスタジアム]

 キックオフの17時時点で気温は37度。体感では40度に迫るような暑さのなか、迎えたグループリーグの第1節で高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 WESTで3位につける名古屋グランパスU-18は、神奈川県リーグ1部の湘南ベルマーレU-18と対戦した。山口県の維新みらいふスタジアムで行われた一戦は後半アディショナルタイムの勝ち越し弾で、名古屋が3-2の勝利を収めた。

 22日に開幕した日本クラブユースサッカー選手権(U-18)。今年度から大会方式が変更され、各組1位のみがノックアウトステージに進めるレギュレーションとなった。また、準々決勝まで群馬で集中開催されていた開催地も、グループリーグと準々決勝は群馬、大阪、山口、宮崎の4箇所に分散し、全ての試合を夕方以降に実施するフォーマットとなった。

「1試合、1試合、負けたら終わり。そのつもりでやらないと勝ち抜くのは厳しい」。名古屋の三木隆司監督が話した通り、大会フォーマットの変更で今大会から1勝の重みが大きく変わった。1位のみが次のステージに進めるため、グループリーグでの敗戦は致命的となる。そうした重圧がかかるなか、名古屋は開始早々にスコアを動かす。開始2分、中盤でボールを拾うと、ショートカウンターを発動。センターサークル付近でパスを受けたMF杉浦駿吾(3年)が、前方に鮮やかなスルーパスを通す。タイミングよく抜け出したFW大西利都(2年)がファーストタッチでゴール前に運ぶと、左足で流し込んで先制点をもぎ取った。

 リードを奪った名古屋は以降も3-4-2-1の布陣でボールを最終ラインから動かしつつ、積極的にゴールを目指していく。しかし、15分に一瞬の隙を突かれてしまう。湘南の右SB山崎翔流(3年)に右サイドを深くえぐられると、角度のないところから技ありのシュートを決められた。

 試合を振り出しに戻されてからは一進一退の攻防が続き、名古屋は決定機をなかなか作り出せない。それでも粘り強くボールを動かしながら前進を続けると、後半開始早々に再びネットを揺らす。後半3分、ボランチのMF八色真人(2年)が3列目から攻撃に加わり、ラストパスを供給。最後はFW西森脩斗(3年)が押し込んで勝ち越しに成功した。

 名古屋はリードを守るべく守備に比重を置きながら、追加点を狙いにいく形にシフトチェンジ。しかし、またしても僅かな綻びから失点を喫する。12分、右WB野中祐吾(2年)が湘南MF杉浦誠黎(2年)をPA内で倒してしまう。このPKをFW寺下翔和(3年)に決められ、再び同点に追い付かれた。

 なんとしてでも勝ち点3が欲しい名古屋は交代策を講じながら、攻撃の圧力を高めていく。すると、土壇場で途中出場のFW神田龍(2年)が大仕事をやってのける。35+3分、杉浦が単騎で仕掛けてゴール前に入ると、DFがブロックしたこぼれ球が神田の下へ。GK島田悠生(3年)が前目にポジションを取った隙を見逃さず、冷静に右足でループシュートを放つ。綺麗な孤を描いた一撃がネットに吸い込まれ、この試合の決勝点となった。

 攻撃陣の活躍で初戦を勝ち切った名古屋だが、現状では課題も多い。今季よりU-15からU-18の指揮官となった三木監督が特に注文をつけたのは攻撃時の状況判断だ。

「いつもまだまだと言っているんですけど、目指すところはもっと上。グランパスにいる以上はもっと上のステージを目指してほしい。攻撃のところの判断は上げないといけない」

 今大会に限らず、リーグ戦から求めてきた部分だが、指揮官が求めるクオリティーにはまだ到達していない。そうした課題と向き合いつつ、チームが目指すのは3年ぶりとなる夏の日本一。「選手が優勝という目標を立てているので、僕らも同じ方向を向いてサポートしていく」(三木監督)。大会を通じてレベルアップを図りながら頂点まで駆け上がる。そんな絵を描くチームは初戦の勝利に満足せず、結果を求めて戦い抜く。

(取材・文 松尾祐希)