今春21世紀枠候補だった鶴丸の夏終わる「最後までやり切った。最高の2年半」寺内主将/鹿児島

AI要約

鶴丸・寺内幸大内野手(3年)が悔しさを胸に夏の大会を終える

寺内主将はチームの努力と成長を誇りに振り返る

厳しい練習環境で文武両道を貫き通した寺内の高校野球人生

今春21世紀枠候補だった鶴丸の夏終わる「最後までやり切った。最高の2年半」寺内主将/鹿児島

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 鶴丸・寺内幸大内野手(3年)>

 <高校野球鹿児島大会:鹿児島城西8X-1鶴丸(8回コールド)>◇21日◇準々決勝◇平和リース

 寺内主将は悔し涙を必死にこらえ、毅然とした表情で振り返った。

 「コールド負けで悔しさはありますけど、最後までやり切った」

 試合序盤から劣勢だった。初回に2点を先制され、4イニング連続失点。4回に1点を返すも、4回終了時点で6点差だった。8回に1死満塁から右翼へ適時打を許し、7点差がついて8回コールド負け。背番号5もこの日は先発マスクを被り、「積極的にスイングしてくると思っていた」。警戒心を持って、4投手をリードするも「流れを止められなかった」と肩を落とした。

 今春センバツの九州地区の21世紀枠候補に選出されるも、最終的に落選。ナインは最後の夏にすべてを懸け、今大会3回戦でシードれいめいに競り勝つなど堂々の8強入りを果たした。

 全国屈指の公立進学校で毎年、東大合格者を輩出。平日は7時間授業で放課後の練習はわずか1時間程度。スペースも他運動部との併用で、時間とともに場所も限られる。「1球1球、1秒1秒を削り出す努力をしている」と、文武両道を貫き通した2年半だった。

 寺内主将は「甲子園に届かなかったですけど、最高の2年半でした」。今後は大学進学希望で難関国立大の法学部進学を目指す。