【体操】宮田笙子所属の順天堂大学異論「出場もあり得ると考えていた。辞退は誠に残念な思い」

AI要約

宮田笙子がパリオリンピックの代表主将を辞退した理由は、飲酒と喫煙が発覚したため。順大も本人の反省を受け入れ、教育指導を行ったが、社会的ペナルティーを避けるための決断だった。

宮田は友人宅での喫煙を認め、18歳未満の喫煙禁止や日本体操協会の行動規範に違反していた。しかし、本人は深く反省し、出場への熱意を示していた。

順大は学生指導の不備も認めつつ、宮田の再起をサポートする姿勢を表明した。オリンピック辞退に対する残念な思いを述べた。

【体操】宮田笙子所属の順天堂大学異論「出場もあり得ると考えていた。辞退は誠に残念な思い」

 パリオリンピック(五輪)に出場する体操女子の日本代表主将の宮田笙子(19=順大)が飲酒と喫煙が確認され五輪を辞退したことに、在籍する順天堂大学が20日までに声明を出した。「常習性のない喫煙であれば、本人の真摯(しんし)な反省を前提に十分な教育指導をした上で、出場することもあり得ると考えていた。辞退という結果には、本人が負う社会的ペナルティーの重さへの懸念から、誠に残念な思い」と異論を唱えた。

 以下全文

 「本学スポーツ健康科学部に在籍する学生宮田笙子につきましては、この度、日本体操協会の「日本代表選手・役員の行動規範」に抵触する喫煙・飲酒行為が明らかになったものとして、パリオリンピック体操競技出場辞退という結果に至りました。本学としては本件を誠に遺憾とすると同時に、皆様方には多大なご心配・ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

 本学は、18日夜に本人より事情聴取を行い、本人は友人宅で喫煙したことがあるとの事実は認めておりました。20歳未満の者は喫煙してはならないことは言うまでもなく、また、上記日本体操協会の行動規範にも抵触する行為ですので、たとえオリンピック出場という大きなストレスを抱えていたとしても、その行為自体は認められるものではありません。

 しかしながら、宮田選手は今回の行為を深く反省しており、これまで日本代表のリーダーとして真剣かつ真摯に練習に取り組み、大会に出場することを強く願っておりました。また本学としては、当該選手に対する教育的配慮の点から、常習性のない喫煙であれば、本人の真摯な反省を前提に十分な教育指導をした上で、オリンピックに出場することもあり得ると考えておりました。したがって、この度のオリンピック出場辞退という結果には、本人が負う社会的ペナルティーの重さへの懸念から、誠に残念な思いでおります。

 勿論、本学における学生指導に至らない点があったことは事実であり、この点については猛省するところであります。一方で本人も深く反省していることから、本学としては今後の再起に向けて本人を全面的に指導及びサポートをしていく所存です。

 2024年7月19日

 順天堂大学」