沖縄電力とKMG チーム浮沈の鍵握る6人の補強選手 都市対抗野球

AI要約

第95回都市対抗野球大会が開幕し、九州からはKMGホールディングスと沖縄電力が補強選手を加えて参戦。

KMGホールディングスは村田、鷲崎、古寺を補強し、沖縄電力は田中、片山、稲垣を補強。それぞれの選手が勝利に向けて意欲を示す。

各選手は大会での役割に意識を向け、チームの勝利に貢献する決意を持っている。

沖縄電力とKMG チーム浮沈の鍵握る6人の補強選手 都市対抗野球

 第95回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)が19日から東京ドームで開幕する。九州からは福岡市・KMGホールディングスと浦添市・沖縄電力が出場する。チームの浮沈の鍵を握るのが補強選手だ。【藤田健志】

 補強選手は各地区予選を突破したチームが、同じ地区の予選で敗退したチームの選手を最大3人加えられる都市対抗独自の制度だ。KMGホールディングスは、村田健投手(西部ガス)▽鷲崎淳投手(JR九州)▽古寺宏輝内野手(Honda熊本)――を補強。沖縄電力は、田中和正投手(西部ガス)▽片山雄貴投手(Honda熊本)▽稲垣翔太内野手(Honda熊本)――を加えた。

 KMGホールディングスは23日の1回戦で、石巻市・日本製紙石巻と対戦する。村田にとっては2020年に西部ガスが大会初勝利を飾った際に先発。7回を1失点に抑え、勝ち投手になった験がいい相手となる。「エンドランを決められて1点を取られた。奇襲も頭に入れておく必要がある」と警戒を緩めることはない。

 古寺は昨年こそ一発はなかったが、過去3年間で計5本塁打と東京ドームとの相性は抜群。「ホームランも狙っていくが、チームを助ける一打を放ちたい」と意気込む。左腕の鷲崎は21年に西部ガスに補強された時に、負け投手になった苦い思い出がある。「思ったところに投げられなかったし、浮ついていた。(今回は)打者の反応を冷静に見ていきたい」と語る。

 沖縄電力は19日の開幕試合で大会連覇を狙う豊田市・トヨタ自動車と対戦する。ともに初の補強となる片山と稲垣だが、トヨタ自動車とは昨年の日本選手権や22年の都市対抗で対戦するなど、熟知した相手となる。片山は「キーマンとなる北村(祥治)を抑えることが大事になる」と注意する。九州2次予選で無安打と振るわなかった稲垣だが「一発を狙っていく」と、都市対抗で7本目となる本塁打を目指す。

 チームにとって貴重な左腕となる田中には多彩な役割が求められる。「2次予選では結果が出なかったのに呼んでもらった。流れをもってきて勝ちにつながる投球をしたい」と、沖縄電力の大会初勝利に貢献する投球を心がけていく。

 ◇補強選手

 ◆KMG

 村田投手(西部ガス)鷲崎投手(JR九州)古寺内野手(Honda熊本)

 ◆沖縄電力

 田中投手(西部ガス)片山投手(Honda熊本)稲垣内野手(Honda熊本)