韓国バレーボール界を激震させた“いじめ加害騒動”から3年半、猛批判に晒された双子の姉が27歳での現役引退を示唆!「悔いはない。第二の人生を応援してほしい」

AI要約

イ・ジェヨンがいじめスキャンダルから約3年半後に現役引退を示唆。

いじめ問題から始まった一大騒動の背景と展開を振り返る。

姉妹の今後の動向や姉ジェヨンの27歳での引退について。

韓国バレーボール界を激震させた“いじめ加害騒動”から3年半、猛批判に晒された双子の姉が27歳での現役引退を示唆!「悔いはない。第二の人生を応援してほしい」

 韓国バレーボール界を揺るがした一大騒動からおよそ3年半。いじめ加害スキャンダルで激しいバッシングに晒された元韓国女子バレーボール代表、イ・ジェヨンが現役引退を示唆した。

 事の発端は2021年2月10日、ネット上に公開された告発文だった。韓国女子バレーボール代表でアイドル的な人気を誇っていたイ・ジェヨンとダヨンの双子姉妹が、一夜にしてヒールに転落した瞬間だ。なんと中学時代のチームメイトたちが、当時の姉妹による凄惨ないじめの実態を次から次へと暴露。暴言や恫喝をはじめ、実際にゲンコツで殴打されたり、歯向かうとナイフで脅されたこともあったという。

 この生々しい告発は一気に拡散し、姉妹はすぐさま謝罪文を公開。過去の愚行を詫びるとともに被害者への直接の謝罪、今後に向けた更生などを宣言したが、焼け石に水の状態だった。世論の怒りは収まらず、クラブが「無期限出場停止」を、韓国バレーボール協会が「代表チームからの追放」を公表しても鎮火しない。やがて姉妹は反撃に転じて、元同級生たちを逆告訴する声明を発表したことでさらに国民の反感を買い、当時のムン・ジェイン大統領が遺憾の意を示すほどの大騒動に発展したのである。

 24歳だった姉妹はまさに四面楚歌にして孤立無援。半年後、逃げるように国外へ脱出してギリシャのPAOKに活躍の場を移した。セッターである妹ダヨンがその後ルーマニアやフランスなどのクラブを転々としながら現役を続けてきたのに対して、アウトサイドヒッターの姉ジェヨンはPAOKで膝を傷めて、そのまま退団して帰国。あれから丸2年半、所属クラブなしの状態が続いていた。2022年夏に韓国のクラブが姉妹の獲得に動いたが、メディアやファンが大反発。結局実現には至らなかった。

 そんななか、現地7月14日に姉ジェヨンが自身のコミュニティサイトで、超長文のメッセージを投稿していたことが分かった。小学校からのキャリアや思い出を振り返りながら、「予期せぬ事態で大変な思いをし、3年以上が経ったいま、ファンの皆さんに自分の状況をどう伝えようか、いろいろ考えてきました。ずっと考えていたのですが、いまこそ話すべき時だと思い、投稿します」と綴り、次のように続けている。

 

「選手としてのプレー続行を多くのひとが待ち望んでいてくれたことに感謝します。韓国でなくても、海外でプレーしてほしいと思っているファンがたくさんいることも知っています。海外からオファーがなかったわけではないけど、ギリシャの後、行こうとは思いませんでした。なによりモチベーションが上がらなかった。理由はいろいろありますが、無理に海外でキャリアを続ける気にはなれませんでした。

 騒動を収束させて復帰してほしいという声も多かったのですが、やってもいないことを認めて、またバレーボールをするのは嫌でした。自分の過ちについて反省はしていますが、誤った事実は訂正してほしいし、正してもらわなければいけない。いろいろ考えましたが、なにも間違っていないという心と信念は変わっていません。

 バレーボール選手、イ・ジェヨンの良い姿を、高く舞い上がっていた姿を忘れずに、第二の人生も応援してください。選手として、ファンの皆さんに恥ずかしくないバレーボールをし、努力してきたので、悔いはありません。これからも恥ずかしくないイ・ジェヨンとして生きていきます。ありがとうございました」

 人気と実力の両面で、韓国女子バレーの近未来を背負って立つと期待されていた双子姉妹。いじめ加害問題は解決への兆しは見えず、ふたりへの厳しい処分も解けないまま、姉ジェヨンは27歳の若さでコートを去る決意を固めたようだ。ずっと二人三脚で歩んできた妹ダヨンは、現時点で沈黙を守っている。

構成●THE DIGEST編集部