"ナダル狂騒曲" 月曜昼に異例の超満員、試合はナダル/ルードのドリームペアが圧倒＜男子テニス＞

男子テニスのノルデア・オープン（スウェーデン/バスタッド、レッドクレー、ATP250）は15日にダブルス1回戦が行われ、ワイルドカード（主催者推薦）で出場するR・ナダル（スペイン）/ C・ルード（ノルウェー）組が第2シードのG・アンドレオッシ（アルゼンチン）/ M・レジェス=バレラ（メキシコ）組を6-1, 6-4のストレートで下し、初戦突破を果たすとともにベスト8進出を決めた。

今季での引退を示唆する中でツアーに参加しているシングルスで元世界ランク1位のナダルは27日に開幕するパリオリンピック（フランス/パリ、レッドクレー）の前哨戦として今大会に単複で出場。

ナダルが同大会に出場するのは2005年以来で、当時もナダルは単複両種目に出場し、シングルスでは優勝、ダブルスではベスト4に入っている。

ナダルはまずルードとのペアでダブルスに登場。全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム）で優勝14回のナダルと、準優勝2回で最高世界ランク2位、現9位のルードの豪華なペアリングとなった。

19年ぶりに大会に戻ってきたナダルと、現在の北欧勢でトップのルードのプレーを一目見ようと、月曜日のお昼にも関わらず会場には多くの観客が集まり観客席は満員に。ATP250の大会のダブルスの1回戦としては異例の客入りとなった。

コートに入場したナダルは溢れんばかりの観客に思わず「good crowd（観衆）」とつぶやいた。

試合はナダルとルードのドリームペアが圧倒。相手のサービスゲームでは相手のブレークを1度に抑えると、リターンゲームでは4度のブレークを奪い1時間19分で快勝した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにナダルのコメントを掲載した。

「ここバスタッドで良き友人のキャスパー（ルード）のような素晴らしい選手とプレーするのは光栄だ。個人的には満足しているし、いい試合だったと思う。初めて一緒にプレーしていいプレーができたし、約20年ぶりにここに戻ってこれてうれしい」

勝利したナダルとルードは準々決勝でC・ノリー（イギリス）/ M・ナヴォーネ（アルゼンチン）組とT・アリベイジ（フランス）/ R・サフィウリン組のどちらかと対戦する。

なお、ナダルは16日に行われるシングルス1回戦で地元のレジェンドで元世界ランク1位のB・ボルグ（スウェーデン）の息子である世界ランク461位のL・ボルグ（スウェーデン）と対戦する。この一戦にも多くの観客が集まることが予想される。