【OB戦】川藤監督「代打岡田の案あった」車いす姿の江夏豊氏がエール「優勝目指すのは当然」
巨人と阪神OBによる伝統の一戦が15日に行われ、江夏豊氏を中心にレジェンドたちが連覇を目指すチームにエールを送った。掛布雅之氏と巨人OB江川卓氏の名勝負、阪神岡田彰布監督のサプライズ登場など、盛りだくさんの内容だった。
阪神OB田淵幸一氏、巨人OB原辰徳さん、江川卓さん、上原浩治さんのコメントも掲載され、様々な感想や思いが語られた。
レジェンドたちの交流やファンの支持を受けて、OB戦は大いに盛り上がりを見せ、野球ファンの結束も感じられた。
＜伝統の一戦～レジェンズOB対決～：巨人3－2阪神＞◇15日◇東京ドーム
巨人と阪神OBによる「伝統の一戦～レジェンズOB対決～」が15日に行われ、集結した虎のレジェンドたちが連覇を目指すチームにエールを送った。試合前には、車いす姿で登場した江夏豊氏（76）を中心に記念撮影。両球団のOBから次々に声をかけられた江夏氏は「懐かしい面々と会えてうれしい。優勝目指すのは当然」と後輩たちへ力強い言葉を贈った。
掛布雅之氏（69）は巨人OB江川卓氏（69）と“名勝負”。2回先頭で向き合うと、3ボールから中前打を放った。対決を終えると固く握手し「2球目を打つ約束していたんですよ。そしたらボール、ボールで。ストライク1発でしとめたね。こういうバッティング、いいね」と笑顔。「連覇という目標がありますから。そこに向かっていってもらいたい」と続けた。
“サプライズ”もあった。4回裏、水色のポロシャツ姿でベンチに座る阪神岡田彰布監督（66）の姿が映し出された。デーゲーム後にあいさつに訪れた姿に球場は大盛り上がり。阪神OBを率いた川藤幸三OB会長（75）は「代打岡田の案があったけど、できんかったよ」と明かした。チームへは「100試合から」と後半勝負へ金言。笑顔でレジェンドたちと交流した指揮官は、パワーをもらって戦いへ戻る。【磯綾乃】
▽阪神OB田淵幸一氏（5回に代打で登場し鹿取氏から中前打）「疲れた。こんなこと何十年もやってないんだから。あんなに走ったのも何十年ぶりだよ。（安打は）バットに当たっただけやないかい。ボールが3つに見えたよ。だけど、皆集まって、懐かしい選手と会って、昔話をするのはいいね」
▽巨人OB原辰徳さん（巨人－阪神13回戦は黒星もOB戦は勝利に）「1勝1敗だよ。やっぱりボールが目の前に出てくると動くね。あたらめてファンの人の力に支えられていたんだなと思いますね。さらに野球ファンが増えればいいなと思いますね」
▽巨人OB江川卓さん（掛布さんに中前打を浴び）「もうボールは行かないですが、気持ちだけは対決しているとの気持ちでやりました。1万人ぐらい残っていただけたらすごいと思っていましたが、3万5000人も。びっくりしましたし、本当にありがたいです」
▽巨人OB上原浩治さん（先発で1回を完全投球）「キャッチボールも1週間前くらいからで、全然投げてはなかった。ストライクが入ったのでよかったです」
