【マリーゴールド】WWEイヨ・スカイ「いとおしく思いました」6年ぶり日本マットで凱旋勝利

AI要約

前WWE女子王者のイヨ・スカイが約6年ぶりに日本マットに凱旋し、セミファイナルで林下詩美との試合に勝利した。

試合ではスカイが得意のムーンサルトからのエビ固めで勝利し、林下を追い詰めた様子が描かれている。

スカイは紫雷イオを意識したマスクを被り、日本のファンからの歓声に感激し、日本凱旋を喜んでいた。

【マリーゴールド】WWEイヨ・スカイ「いとおしく思いました」6年ぶり日本マットで凱旋勝利

<マリーゴールド:SUMMER DESTINY2024>◇13日◇東京・両国国技館

 前WWE女子王者イヨ・スカイ(34)が約6年ぶりに日本マットに凱旋(がいせん)した。セミファイナルで林下詩美(25)との30分1本勝負に臨み、23分1秒、得意のムーンサルト(月面水爆)からのエビ固めでフォール勝ちを収めた。

 18年6月、スターダム後楽園大会の壮行ラストマッチ以来、約6年1カ月ぶりの日本マットだった。WWEのユールユニット「ダメージCTRL(コントロール)」の入場曲で花道から登場すると、スターダム時代の紫雷イオをほうふつさせるように黒い虎のマスクを持っていた。会場から「イヨ、おかえり!」「イヨ・コール」が起こる中、クロスフェイス(顔面絞め)、スワンダイブ式ミサイルキック、コーナートップからのミサイルキック、そして場外ムーンサルトと次々と浴びせ、林下を追い詰めた。

 スピードとテクニックで上回り、雪崩式リーバス・フランケンシュタイナー、掌底の連打、串刺しダブルニーで追い詰め、林下を抱え上げての脳天くい打ちでマットに転がすと、高く弧を描いたムーンサルトを成功させ、とどめを刺した。スカイは7月下旬にWWE日本公演を控えていることを頭に入れ「6年ぶりの日本凱旋。(米国と)スタイルはまったく違いました。私がみせようと思ったこともまったく変えた。今月末に日本公演があるのでWWEスタイルのイヨはそこで見に来て入れると確信していたので。日本の歓声は米国と全く違う。勇気もらえました。歓声が米国とは違うので、帰ってきたんだといとおしく思いました」と感慨深げに振り返った。

 スカイが紫雷イオとしてスターダムの団体エースとして活躍していた姿にあこがれ、プロレスラーとなった林下との初対戦だった。スカイは「戦う前から私にはないものを持っている。リングで対角で目を合わせて面白い選手、私とは何か違う。野心とかこの業界を背負っていこうという意気込みは私と同じかも。でも持っている性質は違うなって。面白みを感じました」と評価した。

 スターダム時代、練習生だった林下とは、あえて会わなかったという。スカイは「彼女が私にあこがれてスターダムの道場にいて。『イオさんにあこがれていて、会わせたい人がいるんですよ』と言われていたのですが、私はやめておきましょうと。1選手となってリング上で赤コーナーと青コーナー、対角で顔を合わせて初めて目を合わせたいと選手として思った。せっかく私にあこがれていたのだったら会うときはリング上で。6年以上経過し、この日が来たことが私もうれしかった」とうなずいた。

 WWEが所属選手を他団体に参戦させることは非常に少ない。これまでイタミ・ヒデオ(KENTA)、中邑真輔がノアに参戦したことは非常にまれなケースだった。今回のマリーゴールド参戦も「奇跡」という言葉を使ったスカイは「私は日本人として誇りを持っている。WWEの一員として世界各地で試合している。また(日本マット参戦という)すてきな機会があれば私も心の底からうれしく思うし、大歓迎です」と笑顔を浮かべていた。【藤中栄二】