右膝蓋骨骨折から復帰したロッテ・藤原恭大の好調を支える試合前ルーティン

AI要約

ロッテ・藤原恭大外野手が怪我から復帰し、好調を維持している

藤原恭大の試合前練習のルーティンや復帰後の取り組みが紹介されている

チームの期待や藤原恭大自身の意気込みが語られている

右膝蓋骨骨折から復帰したロッテ・藤原恭大の好調を支える試合前ルーティン

【球界ここだけの話】

帰ってきた背番号1が頼もしい。開幕前に右膝膝蓋骨の骨折で離脱したロッテ・藤原恭大外野手(24)が、6月28日に1軍復帰を果たすと、7月11日時点で10試合に出場し打率・333、9打点と躍動している。

好調を支えているのが試合前のルーティンだ。試合前練習では片手で短いバットを振ったり、試合用よりも500グラムほど重いバットを使ったり、肩にバットを乗せた状態でスイングをするなど6、7種類ほどのティー打撃を毎日行っている。

スイング軌道や今の状態を確認するのが目的で「毎日一緒のことやる。バットを内に出すイメージを持ったり、シンプルに重いバットから軽いバットでやって振りやすくしたりしています。調子が悪ければ2つくらいティー打撃を追加してやったりもします」と意図を明かした。

リハビリ期間中に確立した決まり事。「骨折してから時間もあったんで、もう一度自分を見つめ直した。ルーティンからしっかりかえて、そこが本当に今も生きている。引き出しも増えました。調子が悪くなった時も戻せると思うので、しっかりやっていきたい」。昨季は開幕からレギュラーとして出場していたが、5月中旬に太もも裏の痛みで離脱。復帰後は打撃の状態がなかなか上がらなかった。6年目は「今季こそは―」との思いで、1軍でプレーできない悔しさも胸に好調をどうしたら維持できるのか模索した。

復帰後は主に9番打者として活躍をみせるが、まだ「絶好調ではない」という。調子のバロメーターは逆方向に強い打球がきれいなバットの軌道でいくかどうか。「まだバットが一発で出てきていない。下半身もあまり使えていなかったので、そこは修正して徐々にできてきている」。打ったときの感覚や打撃の動画で確認するなどして修正を図っている。

チームの外野手は打率リーグ2位の岡や7月の打率・500(24打数12安打)の高部、本塁打リーグ3位のポランコと好調な選手が多い。吉井監督は「守れるポジションはみんな違うのでうまくやっていきたい。藤原が出るとお客さんは盛り上がりますし、レギュラーになってチームを引っ張ってほしい」と期待をする。

巻き返しに向けて戦いは始まったばかり。藤原は「やるべきことをしっかりとやって1試合でも1打席でも多く立ちたい」と誓った。快音を響かせて絶対的な存在へとなる。(森祥太郎)