フランスサッカー協会はデシャン体制継続の方針 「彼の契約が問題になることはない」
フランスはEURO2024準決勝でスペインに敗れ、デシャン監督の去就が注目される。
フランスはビッグクラブで活躍する選手を擁し、優勝候補として期待されていたが、スペインに敗れ準決勝で敗退。
フランスサッカー協会はデシャン監督の続投を明言し、今後も彼を信頼する意向。
EURO2024準決勝スペイン戦に1-2で敗れたフランスでは、指揮官のディディエ・デシャン監督の去就に注目が集まっている。
エースストライカーのFWキリアン・ムバッペを筆頭に各ポジションに欧州のビッグクラブで主力として活躍している選手達を擁するフランスは、大会前はイングランドと並んで優勝候補の筆頭と目されていた。
しかし、スペイン戦では9分にFWコロ・ムアニのヘディングシュートで先制したが、その後スペインのFWラミン・ヤマルとMFダニ・オルモに相次いでゴールを決められ前半のうちに逆転を許す。後半に入ってMFアントワーヌ・グリーズマンら攻撃の選手を入れ替え攻勢に転じたが1点が遠く、フランスは準決勝で敗退となった。
スペイン戦後、自身の去就について尋ねられたデシャン監督は「今日はその質問について答えるつもりはない」とコメントし、明言を避けた。しかし、圧倒的な戦力を擁しながら準決勝まで接戦の連続だった今大会のフランスの戦いぶりに対する同国メディアの批判は凄まじく、辞任すべきとの声も出始めていた。
こうした中、フランスサッカー協会のフィリップ・ディアロ会長はフランス紙『L‘Équipe』の取材に応じ、デシャン監督を続投させることを明言した。
「彼の契約が問題になることはない。決勝に行くことができなかったことで今回の結果にフラストレーションが溜まっていたとしても、フランスがこれまでと同じように素晴らしいパフォーマンスを披露したことを理解するために冷静になる必要がある」
現時点では、フランスはこのままデシャン監督の指揮のもと2026年のワールドカップをめざす方針のようだ。