吉田正尚=スポーツ報知独占インタビュー 苦悩の前半戦からのV字復活も「まだまだ程遠い」

AI要約

レッドソックスの吉田正尚外野手がメジャー1年目以上に苦しみながら復活し、チームに貢献している心境について語る。

メジャー2年目の厳しさや自信と不安、契約の重圧、DH起用についてのコメント。

一喜一憂しない姿勢や客観的に自分を見ることの重要性について話す。

吉田正尚=スポーツ報知独占インタビュー 苦悩の前半戦からのV字復活も「まだまだ程遠い」

 レッドソックスの吉田正尚外野手が10日(日本時間11日)、本拠地でのアスレチックス戦の前に、スポーツ報知のインタビューに応じ、左手親指負傷で渡米後初の負傷者リスト入りするなど、メジャー1年目以上に苦しみながら、直近12試合で44打数15安打、打率3割4分1厘と復活、チームに貢献し始めた最近の心境などを語った。

 ―打撃の調子が上がってきました。

 「結果が、出ているかと言われれば、自分では、まだまだほど遠いです。やっぱり自分の中には、日本でやっていたイメージがあるから。日本の時の感覚で言えば、物足りない。もっと出来るという気がしているから、そこは、なかなか、自分が思い描くものからは、遠いです。落ち込んだり、自分にキレることだってありますよ」

 

 ―高校、大学、プロと一流のキャリアを積んできたが、メジャーはやはり厳しい。

 「プロ1、2年目も(成績は)こんな感じだった。でも、周りの目が違う。立場や環境によって変わるものだから、そこは難しいところ」

 

 ―メジャー2年目、自信と不安はどうですか。

 「そこは、皆、一緒だと思いますけどね。このレベルにいる選手たちは。ホームランを打ったからと言って、次の打席も打てるという訳にいかないので。次々、試練が来る。1つの打席が終わったら、もう次の新しい機会を迎える。自信と不安。パーセンテージで言うと、日々、不安の方がちょっと強いんじゃないですかね」

 ―契約の大きさは、重圧になりますか。

 「こっち(メジャー)は契約が凄く大事。契約で守られている部分、契約がプレッシャーになる部分、そこは把握していますけど、そういうことばかり気にしてもしょうがない。それは、メディアだったり、周囲が気にすることかもしれないけど、契約がどうだからと言って自分を追い込んでも仕方ない。それより、自分が左右できることは、とにかく試合で結果を出して、チームに貢献すること。そこにフォーカスしています」

 

 ―DH起用が多い。守備につかない分、何とかバットで結果を出したいですよね。

 「そりゃ、守備にもつきたいですよ。毎日練習もやっていますしね。そこは自分から諦めないで。でも、そこも、自分で決められることじゃないんで。毎日、いいものを出そうとしています。チームにいい選手が一杯いますし、他のチームにも凄い選手が沢山いる。その人たちとの差は何なんだろうと観察したり、考えたり。それは、毎日凄く刺激になっています」

 ―常々、一喜一憂しないと言われますが、言葉でいう程、簡単ではない。

 「受け入れるところは、受け入れて。そこからは逃げられないので。あとは、やっぱり、自分を客観的に見れるようにしたいな、というところです。ネットニュースなんかは目を通しますけれど、あまり、大騒ぎしないように、自分が一番分かっているつもりなので」