DeNA・筒香嘉智 再び日本で熱い夏を迎えることができるか/夏男の季節

AI要約

筒香嘉智は日米での活躍を振り返り、夏場の活躍を特に強調される選手である。現在は左ろっ骨の疲労骨折で離脱中であるが、復帰後の活躍が期待される。

2016年には日本球界で数々の記録を打ち立て、夏季には特に打撃力を発揮し、ファンの記憶に強く残る活躍を見せていた。

今年の日本球界復帰後も、劇的な本塁打や勝負強さを見せる一方で、課題も抱えており、まだ復活への道のりがあることが示唆されている。

DeNA・筒香嘉智 再び日本で熱い夏を迎えることができるか/夏男の季節

“筒香サマー”は訪れるのか──。アメリカ球界から今季、5年ぶりに古巣に復帰した筒香嘉智は、現在、左ろっ骨の疲労骨折で離脱しているが、渡米前はファンの間で「夏男」として知られていた。

 日本の主砲として活躍していた2016年。7月に日本選手として両リーグ通じて歴代トップタイの16本塁打を量産した。月間31打点も1999年7月のR.ローズに並ぶ球団最多記録で、自身2度目の月間MVPを獲得した。同月に行われたオールスター・ゲームでも2試合連続本塁打をマーク。第1戦で最優秀選手賞、第2戦で敢闘選手賞を受賞した。翌17年も8月にリーグトップとなる月間23打点を挙げ、打率.315、7本塁打の好成績で3度目の月間MVPに輝くなど、レギュラーシーズンにおいて重要な夏場の活躍ぶりをファンに印象付けた。

 日本球界へ復帰した今季。5月に一軍へ合流すると、復帰戦でいきなり劇的な逆転の1号3ランを放った。その後も最大7点差の逆転劇を完結させる一発、決勝2ラン、NPB通算1000安打の節目を飾る3ランなど、印象的な本塁打を放ち続ける一方で、日米で「間」が異なる投手への対応も含めて「まだ、はまってはいない。ちょっとずつは良くなっているところはあるけど、まだ全然いい感覚とは違う」と逆転二塁打を放った6月12日のロッテ(ZOZOマリン)戦のあとも課題を口にしていた。

 その存在がチームに与える影響力、ここぞの場面で一打を放つ勝負強さは日本球界復帰後も随所に発揮しているだけに、完全復活が待たれる。ハマの大砲が、再びの日本でどのような夏を迎えるのか注目だ。

写真=BBM