西武投手陣に希望の光 渡辺監督代行が認めた「ナベU」の力投「しっかり自分の仕事をしてくれた」

AI要約

23歳の渡邉勇太朗が自己最長の8回を6安打1失点する力投を見せた。

苦しい立ち上がりから調子を上げ、今季初の8回を投げる結果となった。

チームは再び泥沼にはまりかけているが、渡邉の素晴らしい投球は見どころだ。

西武投手陣に希望の光 渡辺監督代行が認めた「ナベU」の力投「しっかり自分の仕事をしてくれた」

 ◆西武1―4日本ハム(9日、ベルーナドーム)

 エース高橋や平良が不在の西武の投手陣に一筋の光明が差した。23歳の渡邉勇太朗が自己最長の8回を6安打1失点。チームは今季8度目の4連敗と再び泥沼にはまりかけているが、それだけに6年目の大型右腕の力投は際立った。

 「立ち上がりからボールの出力が出ず、調子は良くなかった」と苦しみながら、古賀悠斗のリードを信じて腕を振った。4回に内野ゴロの間に1点を失ったが、「相手がゴロを打つ戦術だった。切れのあるボールでも当てられた」と割り切った。

 今季初勝利を挙げた6月25日の日本ハム戦は右手人さし指のまめをつぶして、6回途中85球で降板。中13日の今回は60球を超えて臨んだ5回からの4イニングを無安打投球。走者も8回の四球の1人だけで、尻上がりに調子を上げた。

 「チームは敗れて悔しいけど、初めて8回まで投げて1失点。次回へのいい経験になった」。延長の末の敗戦のショックは拭えないが、渡辺の105球は貴重な収穫。渡辺久信監督代行も「しっかり自分の仕事をしてくれた」とうなずいた。(安田栄治)