J1札幌にガーナ人MFフランシス・カン加入 最下位の現状も「残留できる自信は持っている」

AI要約

札幌がガーナ人MFフランシス・カンを完全移籍で獲得。カンは練習場で初調整し、早期の実戦出場を目指す。

カンは右ウィングを得意とし、チームの残留に自信を持つ。文化の違いを意識しつつも、早くチームにフィットしたいと意気込む。

背番号70はお母さんのラッキーナンバー。カンは幸運を呼び込み、札幌の成功に貢献したいと決意している。

J1札幌にガーナ人MFフランシス・カン加入 最下位の現状も「残留できる自信は持っている」

 J1札幌は9日、ガーナ人MFフランシス・カン(26)を完全移籍で獲得したと発表した。この日、札幌・宮の沢の練習場を初めて訪れたカンは、選手、スタッフらにあいさつした後、ランニングなどで調整した。

 今季はポルトガル2部のマリティモでプレーし、29試合に出場した。162センチ、62キロと小柄も、技術の高さとパスセンスで渡り合ってきた。

 同国のリーグ戦は5月中旬に終了し、オフ期間に入っていた。それでも「コーチングスタッフと一緒に頑張っていけば、すぐにコンディションは上がる」と言い切った。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「10日間くらいトレーニングして状態を上げて、練習試合などを経て次のステップに行ければ」と見通しを示した。早期の実戦出場を目指し、ピッチを上げていくことになる。

 左利きのカンだが、最も得意とする位置は「右ウィング」。0―2で敗れた6日のアウェー・鹿島戦を映像で見て「試合の内容は悪くなかった」とした上で「実際にプレーするのとは全然違うと思うが、私だったらもう少しDFの裏を取ってチャンスを作りたかった」とイメージはできている。

 最下位からの浮上へ「毎日、練習場で全力を出して、みんなが自信を持って集中して戦ったら、残留できる自信は持っている。目標を達成できるように頑張りたい」と意を強くした。

 出身はガーナも、プロ入りからポルトガルを中心に活動してきた。日本は訪れるのも初めてだが、サウジアラビアでのプレー経験もあり「文化の違いもサッカーのやり方も違うところはあると思うが、どこに行ってもそれは同じ。経験もあるし、僕1人でやるわけではない。チームメイトのサポートもあると思うので。すぐに慣れる自信がある」と不安は感じていない。

 背番号70は「毎年、お母さんがラッキーナンバーを決めるのだが、今年は70だった」と縁起もかついで選んだもの。幸運を札幌にも導くべく、カンが全力を尽くす。