3のつく数と3の倍数はヘッド! 暑さに負けず初日からハッスル全開! 際立ったのは“28歳”清水梨紗の…【なでしこジャパン】

AI要約

日本女子代表が国内合宿を始動し、ガーナとの親善試合に向けて練習を行う。

清水梨紗がチームを盛り上げる様子やミニゲームでのチームワークが良い雰囲気を醸し出す。

清水は28歳となり、自身の役割や意識を語る。

3のつく数と3の倍数はヘッド! 暑さに負けず初日からハッスル全開! 際立ったのは“28歳”清水梨紗の…【なでしこジャパン】

 日本女子代表が7月8日、パリ五輪、その直前の13日に金沢で行なわれるガーナとの親善試合(金沢)に向けて、国内合宿を始動した。

 この日はまだ暑さの残る16時にトレーニングをスタート。違うポジションの選手と組んでの1対1は、傍から見ていても非常に強度が高いものに。一旦休みで球出しに周った選手が、絶え間なく鼓舞した。その中でも、清水梨紗が率先して「ラストー!」「ナイスみんな!」と声を掛け、場を盛り上げる様子が印象的だった。

 

 さらに、7人ずつに分かれての“チームリフティング”も大白熱。「3のつく数と3の倍数は頭」、あるいはその逆といった条件が設定されるなか、ダイビングヘッドで食らいつくなどし、チームワークと雰囲気の良さを感じさせた。

 最後にミニゲームをして、およそ90分の練習は終了。それからしばらくして、取材エリアに姿を見せ、「熱いです」と笑みを浮かべた清水に「声掛け」に関して尋ねると、「基本的にうるさいタイプではないので、そんなに気にはかけてないですけど」と前置きしたうえで、大事にしている部分をこう教えてくれた。

「やっぱりきつい練習の時こそみんなでやりたいですし、そういったところは意識しているというよりは、『自分1人じゃないんだぞ』って思いたいというか。それは自分自身の励ましにもなりますし、 『チーム全員で』というところが声に繋がっていると思います」

 清水は先月、28歳の誕生日を迎えた。若い選手が増え、気付けば年長者の無頼に入りつつあるなか、「立ち位置などの変化」は感じるのだろうか。

「あんま気にしてはないですけど、やっぱもう28歳になったので、自分自身のプレーだけではなくて、他の選手に普通に言うところは言います。それが『自分もちゃんとやらないといけない意識』には繋がってくるので、割と思ったことは伝えるようにはしています」

 なでしこジャパンはガーナ戦を経て、いよいよパリ五輪へ。7月25日にスペイン戦、28日にブラジル戦、31日にナイジェリア戦と、いずれも中2日の過密日程のなか、まずは決勝トーナメント進出を懸けてグループステージを戦う。チーム一丸で悲願の金メダルを掴めるか。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)