【F1】ハミルトンが21年サウジアラビアGP以来の優勝 角田裕毅は10位でポイント獲得

AI要約

イギリスGPでハミルトンが今季初優勝を果たし、フェルスタッペンが2位、ノリスが3位に入る。

不安定な天候によるコースコンディションでレースが展開し、各ドライバーがタイヤ選択に悩む。

ハミルトンがトップをキープし、感極まりながらも9勝目を達成。角田は10位、リカルドは13位でフィニッシュ。

<F1シリーズ第12戦:イギリスグランプリ(GP)>◇決勝◇7日◇シルバーストーン・サーキット

 メルセデスのルイス・ハミルトン(39、英国)が21年サウジアラビアGP以来、今季初となる優勝を果たした。レッドブルのマックス・フェルスタッペン(26、レッドブル)が2位、マクラーレンのランド・ノリス(24、マクラーレン)が3位だった。

 不安定な天候でコースにドライとウエットが混在する難しいコンディションでレースがスタート。フロアを損傷していたフェルスタッペンは主催者が認める形でマシンを修復して出走。スタート周でノリスを抜いて3位に浮上する。13番手スタートのRBの角田裕毅(24)は11位へ順位を上げる。

 15周目にはノリスがフェルスタッペンをかわし、再び英国人が1~3位独占。雨脚が強まってきた18周目にはハミルトンがトップに立つ。

 その後も、微妙なコースコンディションによりタイヤ選択に各陣営頭を悩まされる。27周目で多くの選手がインターミディエート(浅溝タイヤ)にタイヤ交換する。

 そんな中、34周目にポールポジションからスタートしたメルセデスのジョージ・ラッセル(26、英国)が冷却系トラブルでリタイアとなった。

 だんだん路面が乾きだし、39周目には2位ハミルトン、3位フェルスタッペンが相次いでピットイン。ハミルトンはソフト、フェルスタッペンはハードに替えた。トップのノリスは1周遅れてピットイン。ノリスは「すぐタイヤ交換しなきゃ。ソフト…何でもいいからスリック!」と要求。チームからは「ミディアムもソフトも選べるけど…」と打診されたが、ソフトに交換しピットアウト。この選択が後に明暗を分けることになる。ノリスはピットアウト時、ハミルトンにトップを明け渡す。ハードタイヤを履いたフェルスタッペンは48周目にソフトタイヤのノリスを抜き2位に浮上する。

 ハミルトンはそのままトップを守り抜き、イギリスGP最多の9勝目を挙げた。来季フェラーリの移籍が決まっており、メルセデスでの最後の英国GPを勝利で飾り、ハミルトンはウイニングランでも感極まり、涙声になっていた。

 角田は10位でポイント獲得。同僚ダニエル・リカルド(35、オーストラリア)は13位、レッドブルのセルジオ・ペレス(34、メキシコ)は16位だった。