「妨げるだろう」大谷翔平、MVP獲得には大きな障害がある…?米メディアは辛辣「いまだに古い考えだけが…」

AI要約

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、2024シーズンに打者専念で臨んでおり、ナ・リーグMVP予想で最有力候補となっている。

一部の意見では、DH専任の選手がMVPを受賞することに疑問の声が挙がっているが、大谷の総合能力を示すWAR指標では他選手を上回っている。

米メディア『ファンサイド』は、DHに対する古い概念が大谷のMVP獲得を妨げる可能性があると指摘しており、大谷の実績を称賛している。

「妨げるだろう」大谷翔平、MVP獲得には大きな障害がある…?米メディアは辛辣「いまだに古い考えだけが…」

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、二刀流ではなく打者専念で2024シーズンに臨んでいるが、今季の活躍によりナ・リーグMVP予想で最有力候補となっている。しかし、指名打者(DH)しか務めていないことで、投票しないという考えもあるようだ。米メディア『ファンサイド』は、そういった古い考えが投票する上で障害になると指摘している。

 シーズンMVPは全米野球記者協会(BBWAA)から選出された記者30人によって決定され、これまでに大谷は2度満票でア・リーグMVPを受賞したことがあった。しかし、ロサンゼルス・エンゼルスに在籍していた当時は二刀流として活躍しており、投手と打者でトップレベルのパフォーマンスを見せたことが評価されている。今季は右肘靱帯の手術を行なった影響で投手としてはプレーできない。

 先日、米メディア『ESPN』でアナリストを務めるマイケル・ウィルボン氏が「私なら投票しない。あまりにも無謀だ。試合の半分だけプレーしてMVPになることはできない」と述べていた。これまでフルタイムのDHがMVPに輝いた実績がなく、その固定概念からウィルボン氏はDHのMVP受賞を支持していない。

 しかし、米メディア『ファンサイド』は、この考えに反論している。まず、攻撃力と守備力を組み合わせ、選手の総合的な価値を算出するWARという指標において、大谷は両リーグ全体で3位。大谷のWARは4.9で、ブライス・ハーパー内野手(フィラデルフィア・フィリーズ)のWAR3.7を上回っており、ナ・リーグ1位の数値となっている。大谷は守備をしないため-0.7されているにもかかわらず、総合的な評価は大谷の方が上である。この結果を踏まえ、同メディアはタイトルに「ESPNアナリストのようないまだに古い考えだけが、DH初の大谷のMVP獲得を妨げるだろう」とつけ、「今日シーズンが終了し、MVP投票が始まるとしたら、ナ・リーグMVPは大谷に決定するはず」との見解を示している。