ドジャース・大谷 球宴出場決定 ファンが選んだ夏の主役!史上初DH4年連続先発

AI要約

大谷翔平投手がファン投票で4度目の球宴出場が決定し、ナ・リーグDH部門で選出された。試合では中前打を放ち、感謝の歓声を浴びる。

大谷は史上初のDH部門で4年連続先発出場を果たし、球宴出場が決定。チームで唯一のファン投票選出となり、球宴本番に向けて準備を進める。

移籍後は月間MVPを逃すも、打率や本塁打でリーグトップに立つ活躍を見せる大谷。30歳になる誕生日には特別な注目が集まる。

ドジャース・大谷 球宴出場決定 ファンが選んだ夏の主役!史上初DH4年連続先発

 ◇ナ・リーグ ドジャース4-12ダイヤモンドバックス(2024年7月3日 ロサンゼルス)

 球宴選出御礼&30歳前祝い打!!大リーグ機構は3日(日本時間4日)、16日(同17日)に行うオールスター戦(アーリントン)の先発野手を対象にしたファン投票の最終結果を発表し、ドジャースの大谷翔平投手(29)がナ・リーグDH部門で選ばれ、4年連続4度目の先発出場が決まった。DH部門での4年連続先発出場は史上初。「1番・DH」で出場したダイヤモンドバックス戦では中前打を放ち、大きな歓声を浴びた。

 ファンの期待にいきなり応えた。1点を先制された直後の初回。先頭の大谷は外角に逃げるシンカーをしぶとく中前に運んだ。スミスが四球でつなぎ、フリーマンが逆転3ラン。続くT・ヘルナンデスの2者連続弾の後には恒例の「ひまわりの種セレブレーション」で初めて種を投げる側に回り、破顔一笑した。

 試合開始の約2時間30分前。ファン投票で4年連続の球宴出場を決めた。フィリーズ・シュワバーとの決選投票で63%の票を集め、DH部門で4年連続スタメン出場は、11~13年のデービッド・オルティス(レッドソックス)を抜きメジャー史上初めて。現時点での4年連続選出は、ヤンキース・ジャッジと並び現役最長。日本選手ではイチロー(マリナーズ)以来の4年連続4度目の先発出場となった。過去3度はア・リーグチームでのプレーで、ナ・リーグチームでは初めての球宴となる。

 18年MVPの遊撃手ベッツが負傷離脱中の影響もあり、ドジャース勢では唯一のファン投票選出。発表直前にデーブ・ロバーツ監督は「翔平がグラウンド内外で成し遂げていることは議論するまでもない」と既に当確を確信していた通りの結果だった。その他の投手と控え野手は選手間投票などで選ばれ、7日(日本時間8日)に全選手が出そろう。

 昨年9月に手術した右肘のリハビリ中のため、球宴前日恒例の本塁打競争は3年連続で辞退する方針だが、大谷にとって球宴本番は特別な舞台だ。初出場した21年は史上初めて投打同時出場し、22年はドジャース・カーショーから球宴初安打を記録。マリナーズの本拠地シアトルで開催された昨年は、オフにFAを控えていたため、ファンによる「Come to Seattle!(シアトルに来て!)」の大合唱が湧き起こった。6月25日には球宴への思いを問われ「もちろん出たい。ファン投票も特別だと思っている。そこで出るのは選手としては一番うれしい」と熱っぽく語っていた。

 この日は2打席目以降は凡退し、2戦連発となる球宴選出の御礼弾とはならず、チームも敗れた。米独立記念日である4日(同5日)は、日本時間では自身の30歳の誕生日にあたる。真夏の祭典でもひときわ注目を集めるのは確実で、好調のバット一本での勝負へ向けて一層上げていきたい。(柳原 直之)

 《複数回はイチローと2人だけ》スタメン野手を決める通常のファン投票での4度目の選出は、イチローの9度に次ぎ、日本選手の複数回選出はこの2人だけ。選手間投票や監督推薦なども含めて複数回選出された日本選手は、イチロー10度、ダルビッシュ(パドレス)5度があり、佐々木主浩(マリナーズ)、松井秀喜(ヤンキース)、田中将大(ヤンキース、現楽天)が2度選出されている。

 《移籍初月間MVPならず》6月の月間MVPが3日(日本時間4日)に発表され、ナ・リーグの野手部門では打率・293、12本塁打、24打点、OPS(出塁率+長打率)1・110だった大谷は移籍後初の受賞を逃した。打率・374、7本塁打、16打点、OPS1・166だったフィリーズ・ハーパーが2カ月連続で選出された。大谷は本塁打、打点はリーグトップも打率は3割を切ってしまい、OPSでハーパーを上回れなかった。ア・リーグのヤンキース・ジャッジも2カ月連続で選ばれ、両リーグで同じ選手が2カ月連続受賞は史上初めて。