「勘弁してくれ」と米実況に嘆かれた藤浪晋太郎の再起 “悪癖”を見せぬマイナーでの好投に期待の声「今のフジナミは圧倒的だ」

AI要約

藤浪晋太郎(メッツ)は再浮上に向けたリスタートを切っている。

藤浪は2Aでのリハビリ登板で無失点の好投を見せ、再起に向けた足がかりをつかんだ。

メディアやファンから期待される藤浪の今後の成長が注目されている。

「勘弁してくれ」と米実況に嘆かれた藤浪晋太郎の再起 “悪癖”を見せぬマイナーでの好投に期待の声「今のフジナミは圧倒的だ」

 藤浪晋太郎(メッツ)は再浮上に向けたリスタートを切っている。

 現地時間7月2日に藤浪は球団傘下2Aのビンガムトンの一員としてハートフォード戦に登板。1回(8球)を投げ、無失点と上々の内容を披露。60日間の負傷者リスト入りの原因となった右肩痛からの再起に向けた足掛かりを掴んだ。

 相手はメジャーリーグに比べれば、格が落ちる2Aの打者たち。それでも完璧な投球内容に手応えはあったはずだ。6回から3番手で登板した藤浪は、先頭打者を見逃し三振に切って取ると、2人目もファウルチップで三振。そして3人目を二ゴロに仕留め、1回をわずか8球で簡単に終わらせた。特筆すべきは全球ストライクだった点だろう。

 思えば、今季は暗中模索の日々が続いてきた。今年2月に85万ドル(約1億2580万円)の出来高も付帯する335万ドル(約4億9580万円)の単年契約を締結した藤浪だったが、春先から苦闘。4月に3Aでの調整登板を実施した際には、地元放送局『SNY』の実況アナウンサーから「勘弁してくれ! いい加減に耐えられないぞ。酷い選手だ」と辛辣な言葉を向けられた。

 そうした中で、今回のハートフォード戦では「制球難」という“悪癖”も見せなかった。少しずつ改善の兆しを見せ始めている藤浪には、安くはない契約を結んだメッツの地元メディアからも期待を寄せられている。専門メディア『Mets Merized Online』は「1イニングを8球、それも2奪三振を記録する完璧なリハビリ登板だ」とリポート。また、同サイトの編集員を務めるマイク・メイヤー氏は自身のXで「今のフジナミは圧倒的だ」と強調している。

 夏場でのメジャー再昇格に向け、歩みを進める藤浪。単年契約という立場を考えても、決して余裕のある状況ではないが、日本球界屈指のパワーアームがどこまで食い下がるかは実に興味深いところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]