「パワーカーブっぽいいいカーブ」ソフトバンク育成右腕に投手コーチ期待 シート打撃で安打性は1本

AI要約

ソフトバンクの育成ドラフト6位ルーキー、藤原大翔投手がファーム施設でシート打撃に登板。投球のテーマは真っすぐとカーブをストライクゾーンに投げること。

18歳の藤原はプロ入り後に自己最速を更新し、ファーム非公式戦で活躍中。課題の一つはカーブにあるが、コーチからの期待も高い。

若手投手や捕手、内野手との対戦を通じて、藤原は自身の投球技術に磨きをかけている様子。練習後にはブルペンでも練習を続ける意欲的な姿勢が見られた。

「パワーカーブっぽいいいカーブ」ソフトバンク育成右腕に投手コーチ期待 シート打撃で安打性は1本

 ソフトバンクの育成ドラフト6位ルーキー、藤原大翔投手(18)=福岡・飯塚高=が4日、福岡県筑後市のファーム施設で、シート打撃に登板した。真っすぐとカーブをストライクゾーンに投げることがテーマ。打者5人に対して計35球を投げ、安打性の当たりは1本。最速は149キロだった。

 投手経験は飯塚高からと短いものの、伸びしろ十分と期待される右腕。プロ入り後に自己最速を2キロ更新する151キロをマークし、ファーム非公式戦では12試合に登板し、防御率3・53。課題の一つはカーブで「最近、投げる時にバランスが悪くて抜けたり引っかけたりしていた」と振り返る。川越英隆4軍投手コーチは「パワーカーブっぽくて、いいカーブを投げるので、ストライクが取れると投球の幅が広がる」と期待を込める。

 ドラフト7位ルーキーの藤田悠太郎捕手(19)=福岡大大濠高=や育成3年目の加藤晴空捕手(21)、育成ドラフト4位ルーキーの中澤恒貴内野手(19)=青森・八戸学院光星高=、育成2年目のホセ・オスーナ外野手(17)、育成新外国人のデービッド・アルモンテ内野手(16)の若手5人と対戦。テンポよくコースに投げ分け、安打性の当たりは中澤の1本だけで「最近投げた中では一番よかった」と振り返った。川越コーチも「(テーマにした直球とカーブの2球種とも)よかったと思う」と評価した。

 シート打撃後、再度ブルペンに入った藤原は腕の振りを確認しながら真っすぐとカーブを計30球放った。「カーブがよくなったら、真っすぐがより生きるし、緩急も使える。もっと(制球を)安定させたい」。体づくりとともに技術を磨く18歳は、貪欲だ。(浜口妙華)