「現場からの希望は当然あった」「交渉は困難を極めた」 山本昌邦ND、オーバーエージ枠など招集断念の経緯語る サッカーのパリ五輪男子日本代表

AI要約

日本サッカー協会は3日、パリ五輪の男子日本代表18人を発表。藤田譲瑠チマや細谷真大らが選出され、メダル獲得を目指す。

男子五輪サッカーは23歳以下で争われ、OA枠は使用せず。欧州でプレーする選手の招集交渉は難航し、OA枠を使用しない五輪代表は2008年以来。

五輪アジア最終予選で優勝したメンバーが中心に選ばれ、日本は1次リーグD組でパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦する。

「現場からの希望は当然あった」「交渉は困難を極めた」 山本昌邦ND、オーバーエージ枠など招集断念の経緯語る サッカーのパリ五輪男子日本代表

 日本サッカー協会は3日、東京都内でパリ五輪の男子日本代表18人を発表した。

 中心選手としてチームを長く支えている藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)やエースの細谷真大(柏)らのほか、荒木遼太郎(FC東京)=熊本県山鹿市出身、大畑歩夢(浦和)=北九州市出身、平河悠(町田)=佐賀県鹿島市出身=らが選出された。前回東京五輪は4位。銅メダルだった1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指す。

 原則23歳以下で争われる男子の五輪サッカー。規定では24歳以上のオーバーエージ(OA)枠の選手を3人まで起用できるが今回は見送られた。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「オーバーエージの現場からの希望は当然ありました。1年をかけて海外との調整は進めてきた」と明かした。その上で「交渉は困難を極めた。われわれはヨーロッパオフィスを構えておりますので、日々クラブと連絡を取りながら関係者も含めて昨日まで努力したつもり。そういう選手たちがチームでとてつもなく大きな存在で必要とされているからこそ、こういう困難な状況になっているんだろうと思う」などと話した。

 五輪は国際サッカー連盟(FIFA)の国際試合期間外の開催となる。そのため派遣には各所属クラブの同意が必要となり、特に欧州でプレーするA代表選手の招集可否が注目されていた。ところが人選や交渉は難航し、今回の招集は見送られた。OA枠を使用しない五輪代表は1次リーグ敗退だった2008年北京五輪以来。

 4~5月に五輪アジア最終予選を兼ねたU―23(23歳以下)アジア・カップで優勝したメンバーが中心に選ばれた。五輪は8大会連続で12度目の出場。パリ五輪で日本は1次リーグD組。25日にパラグアイ、28日にマリ、31日にイスラエルと対戦する。(試合日は日本時間)