56年ぶりのメダル獲得を狙う男子サッカーの大黒柱・藤田譲瑠チマ「メダルを狙う? 僕は優勝したいです」

AI要約
U-23日本代表がU-23アジア杯で優勝し、パリ五輪の出場を決めた藤田譲瑠が大会MVPに輝き、チームを牽引したチームは騒々しく、選手ミーティングも重要だった
56年ぶりのメダル獲得を狙う男子サッカーの大黒柱・藤田譲瑠チマ「メダルを狙う? 僕は優勝したいです」

五輪最終予選を兼ねたU-23アジア杯で優勝を果たし、パリ五輪の出場を決めたU-23日本代表。中でも注目のひとりが、攻守にわたりチームを牽引し、大会MVPに輝いたMF藤田譲瑠(じょえる)チマ(シント=トロイデンVV)だ。7月3日の本大会登録メンバー発表を前に話を聞いた。

■「(チームは)うるさいヤツばかりです(笑)」

パリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジア杯(カタール、今年4、5月開催)が始まる前、サッカー男子の五輪出場を危ぶむ声は少なくなかった。しかし、終わってみればU-23日本代表は見事優勝し、パリ行きを決めた。そんなチームの中心にいたのが、主将で大会MVPにも輝いたMF藤田譲瑠チマである。

――最終予選前は、出場権獲得は厳しいという声も多かったですが、どう感じていた?

藤田「正直、そんなに気にしていなかったです。すごく自信があったわけではないですが、五輪に行きたい気持ちは強かったですし。もちろん、実際に出場権が取れたときはホッとしましたけど」

U-23アジア杯を振り返ると、初戦の中国戦で前半に退場者が出たかと思えば、グループリーグ最終戦では韓国に敗戦。その結果、出場権獲得への大一番とされた準々決勝の相手は開催国の難敵カタールとなり、そのカタール戦ではひとり少ない相手に一時は逆転を許すなど延長戦までもつれる激闘だった。

――優勝はしましたが、ハラハラする展開が続きました。

藤田「いろいろありましたからね。確かにカタールとの対戦が決まったときは少し不安もありました。ただ、全体を見れば(優勝候補の)ウズベキスタンやサウジアラビアとは(決勝トーナメントで)逆のブロックに入れましたし、そういう意味ではラッキーだったのかなとも思いました」

――カタール戦や準決勝イラク戦の前には藤田選手を中心に"ミーティング"を行なったそうですね。

藤田「もともと僕は積極的に行動するタイプでもないですし、過去の遠征でもやったことはなかった。でも、大会前にいろいろと考えて、状況によって皆に呼びかけることは考えていました。主将としてそれ以外は何もしていないですけど、選手ミーティングはやって良かったです」

――(取材時点で)パリ五輪本大会の登録メンバーは発表されていませんが、現在のU-23日本代表をひと言で表すとどんなチーム?

藤田「うるさいヤツばかりですね(笑)。例えば(GKの小久保玲央)ブライアンはくだらないことをずっとしゃべっていて、黙っていられないですし(笑)」