阪神の「陽キャ」才木浩人は「まだ全開じゃない」、同僚が明かすファン投票1位の素顔

AI要約

阪神の若きエース、才木浩人がプロ野球マイナビオールスターゲームに初選出された。成績だけでなくファンを魅了するコメントで注目を集めている。

才木はセ・リーグの先発投手部門で圧倒的な票を獲得し、自身の投球に自信を持って臨む姿勢を見せている。新しいチームの柱として活躍し、明るい性格がファンを魅了している。

3年間のリハビリを経て復帰し、感極まるほどの感謝の気持ちを示す才木。ファンの心に深く響く姿が、彼を特別な存在にしている。

阪神の「陽キャ」才木浩人は「まだ全開じゃない」、同僚が明かすファン投票1位の素顔

プロ野球「マイナビオールスターゲーム2024」(23、24日)のファン投票で、阪神の8年目右腕、25歳の才木浩人が、セ・リーグの先発投手部門で初選出された。エースとしての階段を着実に上っている右腕の魅力は、成績だけにとどまらない。ヒーローインタビューでマイクを握ると、ファンをどっと沸かせるコメントを連発。その「陽キャ」(陽気なキャラクター)ぶりがファンの心をわしづかみにしている。

■ヒーローインタビューが話題

才木は7月2日現在、リーグトップの8勝(2敗)をマーク。うち3試合が完封勝利で、防御率は1・11と安定した成績を残している。ファン投票のセの先発投手部門で断トツの45万1456票を獲得し、だれもが納得の選出となった。球宴について「三振とかホームランとか、勝負ができる場所。思いっ切り、まっすぐ勝負でいきたい」と意気込んだ。

今季はチームの先発陣の新しい柱として活躍。お立ち台に上がる試合が増え、その「陽キャ」ぶりがSNS(交流サイト)でも話題になり始めた。

5月12日のDeNA戦で1-0の完封勝利を飾り、ヒーローインタビューを受けた右腕は、開口一番「もうちょっと点取ってほしいですねー」と底抜けに明るく言ってのけ、スタンドを沸かせた。翌週の19日のヤクルト戦では打線の援護をもらって5勝目を挙げると、「そんなこと、言いましたっけ?」とにやり。

6月2日のロッテ戦で再び1-0の完封勝利を収め、チームの連敗を止めた右腕はヒーローインタビューで九回のピンチの場面を問われると「先頭、ヒット打たれて、オーマイガーって思ってましたけど…。ピンチになったときに、すごい拍手をもらえたんで、ウェーイと思いながら(投げました)」と沸かせる発言を連発。すっかり「陽キャ」ぶりが定着した。

■「リアクションが面白い」

多くのファンの胸に、才木という投手の存在が深く刻み込まれたのは、2022年7月3日の中日戦だったかもしれない。20年オフの右肘内側側副靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)から育成契約も経て、1148日ぶりに戻った1軍のマウンドで5回を5安打無失点に抑え、約3年ぶりの白星を挙げた。

ヒーローインタビューでは「3年間リハビリで手術もあって、本当にすごくしんどかったんですけど」と語り始めると、涙が込み上げてきた。何度も顔をぬぐいながら「ずっと支えてくれていた人たちのおかげで今ここにまた戻ってこれたので、感謝の気持ちしかないです」と振り返ると、惜しみない拍手が送られた。