強打と確実性両立が目立つ大谷 昨季から「意識改革」とコーチ

AI要約

大谷翔平がダイヤモンドバックス戦に臨む。ナ・リーグトップの26本塁打と3割1分6厘の打率を誇り、強打と確実性の両立が目立つ。

昨季エンゼルスのテムズ打撃コーチは、大谷の成長について球に無理に追わない意識改革を経て、打率が向上していることを指摘。練習の質の高さも称賛されている。

大谷は15分間の短時間練習でも、極限の集中力で1球ごとに呼吸を整えるなど徹底したアプローチを見せており、これが試合での成功に繋がっている。

強打と確実性両立が目立つ大谷 昨季から「意識改革」とコーチ

 【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷は1日は試合がなく、2日からダイヤモンドバックス戦に臨む。85試合を終えて26本塁打、打率3割1分6厘はともにナ・リーグトップ。日本選手初の本塁打王を獲得した昨季も初の打率3割に達しており、強打と確実性の両立が目立つ。

 昨季エンゼルスで打撃コーチを務め、大谷を見守った現ホワイトソックスのテムズ打撃コーチはボール球にバットが止まるようになったと証言する。「打者有利なカウントから無理に球を追わなくなった。彼の中での意識改革だった」と解説。2球で2ボールになった後の打率がその変化を示しており、22年は2割8分3厘だったが、昨季は3割6分8厘に上昇、今季は4割1分9厘を記録する。

 大谷の練習量が多いことは知られているが、同コーチが驚いたのはその質の高さだったという。「常に極限の集中力で練習をこなしていた。だから、試合に楽に臨めていた」。室内で試合前に打ち込むのは約15分間。短時間でも単に振り込むのではなく、1球ごとに最低20秒は間を置いて呼吸を整えていた。