持ち味の俊足を生かすために…ソフトバンクの育成20歳内野手が「すり足」で示した数字の進歩 今季初2軍「いつも通りに」

AI要約

ソフトバンクの育成3年目、藤野恵音内野手が雨天中止の中、2軍に参加した

藤野は打撃フォームを改善し、四球の数が増えるなど進歩を見せている

2軍参加中の藤野は、待ち望む試合が中止になり室内で練習に励んでいる

持ち味の俊足を生かすために…ソフトバンクの育成20歳内野手が「すり足」で示した数字の進歩 今季初2軍「いつも通りに」

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク―オリックス(29日、タマスタ筑後)=雨天中止

 ソフトバンクの育成3年目、藤野恵音内野手(20)が今季初めて2軍に参加した。「9番遊撃」として先発出場予定だったが、雨天中止に。「試合をしたかったけど、残念。明日(30日)、できたらいい」と前を向いた。

 戸畑高(福岡)から2022年、育成ドラフト1位で入団。走攻守そろった内野手として期待されている。今季は、ファーム非公式戦で62試合に出場し、打率2割9分2厘、1本塁打の成績を残しているが、ある指標で進歩が見えた。

 今季から追い込まれた際の打撃フォームをすり足に変更した。インコースの真っすぐや変化球にもファウルで粘れるようになり、その結果、四球の数が増えたのだ。昨年は追い込まれて三振するケースが目立ち、四球はファーム非公式戦99試合で29個だった。それが今季は既に62試合で23個と明らかに数字が向上している。それは持ち味の俊足を生かすチャンスが増えているということだ。

 ウエスタン・リーグは1年目から経験。ようやく2軍に参加することができた3年目の今季は「(3軍とは)雰囲気が違う。少し緊張している」と試合前練習に汗を流した。待ち望んでいた試合は試合開始の20分前に中止が発表。室内練習場で打撃練習に励んだ。

 2軍に参加するのは30日までの予定。「無理に存在感を示そうとガチガチにならず、いつも通りやる。結果がついてきてくれればいい」。残り1日。チャンスがくれば、進歩した姿を示すだけだ。

(浜口妙華)